旭川市東五条小が実践研究発表会 より良く生きる子育成 道徳の時間で2授業公開(学校 2015-09-28付)
旭川市東五条小公開研
【旭川発】旭川市立東五条小学校(荒木豊志校長)は十六日、同校で二十七年度実践研究発表会を開いた。研究主題「自分ごととして受け止め、より良い生き方を求めようとする子の育成」のもと、道徳の時間で二授業を公開。うち、六年生「夢や理想」(三神昭宏教諭、児童数三二人)では、冒険家の三浦雄一郎さんが高齢というハンデを乗り越え、念願のエベレストの登頂を達成したことを取り上げた。夢や理想に向かって努力することの大切さを伝える授業を行った。
同校では、研究主題に「自分ごととして受け止め、より良い生き方を求めようとする子の育成」を設定。①児童の道徳性の実態把握②資料分析と一時間の授業の流れを関連させる③道徳的価値への方向付けの段階④道徳的価値の内面化の段階―の四点の工夫に努めてきた。
①では、児童一人ひとりの道徳性を把握するためにつくった「見取表」をもとに、本時の役割とねらいを明確化。②では、発問等の意図を明らかにした「授業構想シート」を作成した。
③では、児童が主題に向かって学ぶ意欲を高めることができるよう、生活体験の発表や事前に行ったアンケートや作文の提示などを授業に盛り込んだ。④では、日常生活を意識させる事物の提示や、道徳ノート作成の工夫など、自分の経験と学んだ価値を結び付けるよう努めた。
これらに加えて、『私たちの道徳』を年間指導計画に位置付ける工夫や、授業構成の研究を並行して進めてきた。
二つの公開授業のうち、六年生「夢や理想」では、夢や理想を実現させようと決心し、努力しようとする心情の深化をねらった。
資料は光文書院の『夢に向かって―三浦雄一郎』を使用。冒険家の三浦さんがエベレスト登頂という新たな夢に挑戦し、高齢というハンデを乗り越え三度の登頂を果たしたことから、夢に向かって進むことの大切さを説いている。
はじめに三神教諭は、夢や理想をもっているか、実現させるために大切なこと、そのための努力ができている人は周りと何が違うか問いかけた。
つぎに、資料を読み込み、新たな夢を見つけて努力するなど、各場面の三浦さんの心情を考えさせた。
中心発問として、「三浦さんは夢の実現に向けて、どうしてこんなに努力できたのだろう」と提起。児童は、絶対に登頂すると決意した、やり遂げる思いが強かったなどと回答した。
三神教諭は「夢や理想の実現に向けて努力できる人は何が違うか」と質問。三神教諭は児童の意見をまとめ、「夢や理想を実現させようと決心し、努力することが大切」と話した。
このあと、目標に向かって努力したことについて、これまでの自分の経験を児童同士で交流させ、最後に自身の経験談を紹介した。
(学校 2015-09-28付)
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