進路探究オリエンテーション開く　夢に向かって努力して　元女子スキージャンプ・山田氏来校　札幌市大谷地小

（学校 2015-09-30付）

札幌市立大谷地小が進路探究オリエンテーション

　札幌市立大谷地小学校（佐藤達也校長）は九月中旬、同校で進路探究オリエンテーションを実施した＝写真＝。元女子スキージャンプ選手の山田いずみ氏がスキージャンプを始めたきっかけや、やりがいなどについて講話。参加した六年生八十五人は将来に向けて考えを深めていた。

　札幌市中央図書館の「子ども読書チャレンジプロジェクト事業」の一環として実施したもの。小学生の進路探究への支援のほか、図書館やブックさぁくる等を活用した調べ学習活動の推進をねらいとしている。今回、同事業参加校である同校で山田氏が講話した。

　山田氏はスキージャンプを始めたきっかけや魅力について説明したほか、「挫けそうになったときは小さい目標を立てて、達成していく喜びを感じながら過ごしていた」と話した。

　現在はコーチとして、「自分なりに考えて指導することがやりがい」と語ったほか、「練習でできないことは試合ではできない。練習は苦しくてつらいが地道にやることが大切」と話し、勉強も同様であることを強調した。

　スキージャンプ選手になるため、小学校のときに努力したことについては、「練習に一生懸命取り組んだり、いろいろな人にどんなトレーニングをしているか聞いたりした」と話したほか、スキージャンプの歴史の本を多く読んだことを明かした。

　読書を通じて学んだことは、「コーチとして指導する際に投げかける言葉として参考になったことや、いろいろな言葉を知ることができたこと」と話した。

　このあと、児童は山田氏に子どものころになりたかった夢やコーチとして気を付けていること、スキージャンプ選手になってうれしかったことなどを質問。「小さいころから頑張って夢をかなえることはすごい」などと感想も述べていた。

　佐藤校長は「山田さんが子どものときには女子ジャンパーという職業がなかったように、人生にはいろいろな可能性がある。児童たちには夢をもって生活してほしい」と話していた。

(学校 2015-09-30付)