札幌市新発寒小が教育実践発表会　つながり意識した授業　“知の創造”で確かな学力育成

（学校 2015-10-06付）

新発寒小実践発表

　札幌市立新発寒小学校（梅田一江校長）は二日、同校で第九回教育実践発表会を開催した。研究テーマ「つながりによる“知の創造”」のもと、全十三授業を公開。「確かな学力」の育成に重点を置いて探求してきた第十次研究四年計画の最終年度に当たり、すべての授業を公開するとともに、すべての学年学級で同じ学びを保障する「しんはつスタンダード」の確立に向け、全体会、分科会も行った。

　当日は、十三授業を公開。うち、五年一組算数科「四角形や三角形の面積」（井戸川佳奈教諭）は、十四時間扱いの二時間目。形の違う平行四辺形の図を提示し、大きさを比べながら平行四辺形の面積の求め方、底辺と高さの関係性を学んだ＝写真＝。

　児童たちは前時までに、長方形と平行四辺形の大きさを比べ、平行四辺形は長方形に形を変えれば公式を用いて大きさを求めることができることを学んだ。

　授業では最初に、井戸川教諭が大きさが異なって見える平行四辺形二つを提示し、「どちらが大きいか？」と発問。二つの平行四辺形を児童たちに配り、切ったり、組み合わせたりしながら、長方形になることを気づかせ、「なぜ、同じ大きさになるのか」との疑問をもたせた。

　その過程で、底辺の長さと高さが同じであることや、底辺と高さが同じであれば形の違う平行四辺形の面積も同じになることに気づかせ、平行四辺形の面積は底辺×高さで求められることを確認させた。

　児童たちは、それぞれのやりかたを発表し合ったり、意見を聞き合ったりしながら、平行四辺形の面積について学習していた。

授業公開後は全体会、教科ごとの分科会を実施。札幌市教委の野田隆之指導主事が全体講評を行った。

(学校 2015-10-06付)