こどものまちミニさっぽろ２０１５　働く楽しさ・苦労実感　４千人参加し職業体験

（学校 2015-10-06付）

　小学三・四年生が職業体験をする「こどものまちミニさっぽろ２０１５」が三日から二日間、アクセスサッポロで開催された。四千人以上が参加。職業体験を行い、給料としてもらった地域通貨「ドーレ」を使って買い物や食事をするなど、働く楽しさや苦労を実感していた。

　児童たちが、職業体験や消費体験を通して、働くことの楽しさや大変さを身をもって体験し、社会の仕組みを学んでいくことを目的に、十八年度から実施しているもの。職業体験を行ったあと、給料として地域通貨「ドーレ」を受け取り、買い物など消費体験を行う。

　対象は、札幌市内および札幌広域圏（北広島・江別・恵庭・千歳・石狩・当別・新篠津）の小学三・四年生。札幌市や札幌商工会議所などからなる実行委が主催で、市教委や札幌市小学校長会などが後援。

　当日、参加した児童は会場入口で事前に購入したチケットと市民証を交換。入国許可の手続きをとって会場入りした。

　会場では「建設ゾーン」「官公庁ゾーン」「商店街ゾーン」など六つに分かれており、児童は測量士や消防隊員、銀行員など五十九の職業を体験した。

　このうち、建設ゾーンでは道内の建設業を代表する岩田地崎建設㈱が測量士コーナーを設置。児童は光波測距儀やレベルを使い距離や高さを測ったほか、職員の指導で騒音計や風速計、濁度計の使い方を学んだ。体験した児童は「測りたいところを簡単に正確に測ることができて楽しかった」と話していた。

　また、職業体験で得た給料を使って、商店街ゾーンにある洋菓子店やカフェ店を訪問。地域通貨「ドーレ」を使って商品を購入するなど、消費活動も体験した。

　会場運営では、一般公募した小学五・六年生児童三十人が子どもボランティアとして事業に参加。企画段階で各ブースの仕事内容の検討を行ったほか、当日はレストランやゲームコーナーの業務を担当するなど補助に当たった。

(学校 2015-10-06付)