新陵中など１０校に配置　部活動特別外部指導者活用モデル事業　札幌市教委

（学校 2015-10-08付）

　札幌市教委は、単独での部活動指導が可能となる運動部活動特別外部指導者活用モデル事業の任用校を決定した。新陵中学校や上野幌中学校など十校に各一人ずつ、計十人を配置する。来年二月末に各学校が成果や課題を取りまとめた報告書を市教委に提出する予定で、報告書を踏まえて改善を図るなど二十八年度からの本格実施に向けて準備を進めていく。

　特別外部指導者は、当該校の校長の管理・監督のもと、部活動の指導について、①単独での部活動指導②市内における練習試合等へ単独での生徒引率・指導（大会引率については、大会要項の規定に基づく）―の二点が可能となっている。

　市教委では、平日や休日において、研修や家庭の事情などを理由に顧問を辞退している教員も少なくないことから、特別外部指導者の活用によって顧問の負担を減らすことができ、顧問を引き受けやすい環境となるなど顧問教員不足の解消につながると期待する。

　また、顧問教諭のなり手を確保することによって、部活動の廃部や休部を防ぐなど中学校における運動部活動の充実を図ることができると位置付けている。

　モデル事業では、市内中学校十校に十人の特別外部指導者を派遣する。今後は各学校が来年二月末までに効果や課題を取りまとめ、市教委に報告書を提出。報告書を踏まえて改善を図るなど二十八年度からの本格実施に向け、準備を進めていく。

　派遣校と種目はつぎのとおり。

▽新陵中＝サッカー▽上野幌中＝剣道▽青葉中＝女子バスケットボール▽新琴似中＝男子バレーボール▽厚別北中＝男子ハンドボール▽石山中＝男女バドミントン▽手稲東中＝女子ソフトテニス▽新川中＝男女バドミントン▽新川西中＝サッカー▽札苗北中＝男子バレーボール

(学校 2015-10-08付)