十勝公立幼稚園教育研が研究大会　“生きる力”の基礎を育む　更別で公開保育や分科会など

（学校 2015-10-09付）

十勝公立幼稚園教育研大会

　【帯広発】十勝管内公立幼稚園教育研究協議会（庄司克哉会長）は九月二十五日、更別村社会福祉センターなどで第四十三回十勝管内公立幼稚園教育研究大会更別大会兼道国公立幼稚園教育研究十勝大会プレ大会を開催した＝写真＝。更別村立更別幼稚園の保育を公開したほか、分科会・グループ協議を実施。約八十人の参加者は、幼稚園教育の充実・発展に向けて研鑚を積んだ。

　大会主題は「〝生きる力〟の基礎をはぐくむ幼児教育の充実～幼児の主体的な活動としての遊びを支える保育者の役割」を掲げ、研究主題に「人との関わりに充実感を感じながら活動に参加して、遊びを広げたり持続させたりすることができる園児の育成～交流活動と、年齢に応じた活動内容の工夫」を設定した。

　本年度は、三年次計画の二年次目で、①友達とかかわる活動の工夫②継続した交流活動の工夫③家庭との連携の工夫―の三点を研究の視点に位置付け、研究を進めてきた。

　開会式に先立ち、更別村立更別幼稚園で行われた公開保育では、三歳～五歳児の保育を公開。研究主題のもと、保育を展開した。

　開会式では、庄司会長があいさつ。子どもを取り巻く環境の変化や教育課題にふれた上で「一人ひとりの子どもたちが、心豊かにたくましく育っていくために、生涯にわたって人格形成の基礎を培う幼児教育のさらなる充実を目指す必要がある」と強調。「大会を通して、保育者としての資質向上やあすへの保育のヒントとなれば」と期待した。

　続いて、来賓あいさつとして、加藤ひとみ十勝教育局次長と西山猛更別村長が登壇。加藤次長は「公開保育や研究協議を通して、十勝らしい幼稚園教育の在り方について、さらに研修を深め、あすからの教育実践につなげてほしい」と呼びかけた。

　西山村長は「十勝の教育を全道に広く発信するとともに、これからの子どもたちの未来のために、充実した研修にしてほしい」と述べた。

　このあと、同園から研究概要について説明されたあと、分科会・グループ協議を実施。各分科会のテーマごとに協議が行われた。

(学校 2015-10-09付)