札幌市川北小が教育実践発表会　自ら学び、高め合う子を　〝分かる〟が実感できる２６授業

（学校 2015-07-27付）

来客数を伸ばす工夫を資料から読み取り実感

　札幌市立川北小学校（小山仁校長）は十六日、同校で教育実践発表会を開催した。研究主題「自ら学び、高め合う子の育成」、副主題「わかる楽しさを実感する授業」のもと、二十六授業を公開。うち、三年二組の社会「見直そう　わたしたちの買い物」（森剣治教諭、児童数三九人）では、来客者数を伸ばすためにどのような工夫をしているか、資料から読み取り実感する授業を展開した＝写真＝。

　研究主題は、児童のコミュニケーション力を高める目的で、「自ら学び、高め合う子」に設定。副主題は「わかる楽しさを実感する授業」とした。視点には、「教材化の工夫」「教師のかかわり」を定め、研究を行った。

　授業公開のうち、三年二組社会「見直そう　わたしたちの買い物」は、十五時間扱いの十時間目。小売店によって自分たちの生活が支えられていることを知り、その重要性を理解することなどを単元目標とした。

　前時までに、地域スーパーが来客者数を増やすために行っている工夫を、「三つのひみつ」として設定。そのうち、①品物の並べ方②店員の努力―の二つについて取り上げ、本時では三つめの秘密に迫ることとした。

　森教諭は、ポテトチップス売り場の陳列風景を提示。商品の種類などを考慮した陳列であることに言及し、いろいろな種類のポテトチップスがある理由を問いかけた。児童たちは、「いろいろな商品に注目してほしいから」などの意見を発表。興味を引く陳列を心がけていることなどを確認した。

　森教諭は、どの商品が好きかアンケートを実施。結果発表のあと、人気のなかった商品について、自分が店長ならどうするか児童たちに意見を求めた。児童たちは、「日によって売れ筋の商品が変わる」との理由から、置き続けるとするなどの意見が出た。その上で森教諭は、スーパー店長からのコメントを紹介。来客者数確保のための工夫として、種類は減らさないことなどを説明した。児童たちは、様々な商品を展開して来客者数を確保することが大切であることを学んでいた。

　授業公開終了後、参会者は各教科の分科会会場に移動。全体会のあと、授業者と授業参観者による四～五人制の分科会を開催。今後の授業展開を中心に議論を交わした。

(学校 2015-07-27付)