札幌市東山小のミニ研修会 気軽な交流で資質向上 互いに講師役務め短時間で
(学校 2015-10-07付)

東山小ミニ研修会
東山小ミニ研修会

 札幌市立東山小学校(板田裕子校長)は、教員全員が交代で講師を務め、十五~四十五分程度のミニ研修会で気軽に実践交流しながら、スキルアップを図る取組を本年度から進めている。二日には、第五回ミニ研修会「ミニミニ実験と器具の使い方・洗い方・ガラス器具づくり講座」を開いた=写真=。

 同校では、教員一人ひとりの実践を大切にし、お互いが講師役を務める研修会を通して、互いの実践を交流し、全体のスキルアップを図っている。講師は、職場の仲間に自らの実践を発表し、受講する側も、子ども目線で研修を受けることで、気づきがあったり、刺激を受けたりして、互いを高め合っている。時間的な負担などに考慮して、十五~四十五分程度の「ミニ研修会」とした。

 二日に開かれた第五回ミニ研修会は「ミニミニ実験と器具の使い方・洗い方・ガラス器具づくり講座」。

 前半の「ミニミニ実験」では、本堂孝夫教諭が講師を務め、子どもに実験の楽しさを味わわせて、理科への興味・関心を高めるために演示するスチールウールの燃焼実験を行った。身近にあるスチールウール製のタワシを活用したもので、本堂教諭は、安全面を中心にポイントを示すなどして指導したほか、関連データを提供した。

 後半は、稲田恵利子教諭が講師となり、ビーカーや試験管など実験器具の安全な使い方や洗い方を指導。併せて、ガラス管を加工し、使いやすい実験器具をつくるノウハウを示し、ちょっとした工夫と準備で、子どもに楽しい実験を提供できると提起した。

 ミニ研修会について、研究副部長の山本敦史教諭は「長時間の研修では、先生たちの時間を合わせることが難しかったりするので、短時間でこまめに集まって、実践を交流している。気軽に交流していこうというのがコンセプト」と説明する。

 板田校長は「自分たちの実践を交流して高め合うことが子どものための一番の研修。教師が楽しく研修することで、子どもが楽しく学ぶことにつながるのでは」と話している。

(学校 2015-10-07付)

その他の記事( 学校)

十勝公立幼稚園教育研が研究大会 “生きる力”の基礎を育む 更別で公開保育や分科会など

十勝公立幼稚園教育研大会  【帯広発】十勝管内公立幼稚園教育研究協議会(庄司克哉会長)は九月二十五日、更別村社会福祉センターなどで第四十三回十勝管内公立幼稚園教育研究大会更別大会兼道国公立幼稚園教育研究十勝大会プレ...

(2015-10-09)  全て読む

札幌市簾舞中でがん教育講演会 身近な病として考えて 講話通して健康・命の大切さ学ぶ 道教委指定

 札幌市立簾舞中学校(橋詰博校長)は九月下旬、がん教育講演会を開催した。全校生徒を中心に約百四十人が参加。がんが発生するメカニズムや予防策などの知識を得るともに、健康と命の大切さを学んだ。...

(2015-10-09)  全て読む

アクティブ・ラーニング推進事業 目指す資質等の定義を 言語活動実践協議会が初会合 道教委

アクティブ・ラーニング実践協議会  道教委は、本年度新規事業「課題解決に向けた主体的・協働的な学び(アクティブ・ラーニング)推進事業」の一環として、言語活動実践協議会の初会合を六日、道庁赤れんが庁舎で開いた=写真=。出席し...

(2015-10-08)  全て読む

上教研が第50回中部地区研究大会 未来を拓く子育成目指し 480人参加し指導力向上へ研鑚

上教研中部地区大会  【旭川発】第五十回上川管内教育研究会(畠伸広会長)中部地区研究大会が二日、東神楽町や当麻町など五町の小・中学校等九会場で開催された。地区研究テーマ「心豊かにたくましく、未来を拓く児童生徒...

(2015-10-08)  全て読む

新陵中など10校に配置 部活動特別外部指導者活用モデル事業 札幌市教委

 札幌市教委は、単独での部活動指導が可能となる運動部活動特別外部指導者活用モデル事業の任用校を決定した。新陵中学校や上野幌中学校など十校に各一人ずつ、計十人を配置する。来年二月末に各学校が...

(2015-10-08)  全て読む

鹿追町幼小中高一貫教育研究大会 汎用的な資質能力育成へ カリキュラム開発などで研鑚

鹿追町幼小中高一貫教育研究大会  【帯広発】鹿追町幼小中高一貫教育研究大会が九月中旬、鹿追町民ホールなどを会場に開かれた=写真=。研究課題「幼小中高十三年間を見通した、グローバル社会に対応した新設教科〝地球コミュニケーシ...

(2015-10-07)  全て読む

SSH指定の札幌西高 科学への興味を深めて 小学生対象に理科実験教室

札幌西高理科実験教室  札幌西高校(前川洋校長)は、九月十九日と二十六日に同校で、近隣小学校の児童を対象に、理科実験教室を開いた=写真=。小学校五・六年生六十九人が参加し、西高生二十六人が児童をサポート。児童は...

(2015-10-06)  全て読む

上教研が第50回北部地区研究大会 主体的に学ぶ子育んで 12会場で公開授業など

上教研北部地区研究大会  【旭川発】上川管内教育研究会(畠伸広会長)創立六十周年第五十回北部地区研究大会が一日、士別市や名寄市、和寒町、剣淵町、幌加内町の小・中学校など十二会場で開かれた。北部地区テーマ「心豊かに...

(2015-10-06)  全て読む

こどものまちミニさっぽろ2015 働く楽しさ・苦労実感 4千人参加し職業体験

 小学三・四年生が職業体験をする「こどものまちミニさっぽろ2015」が三日から二日間、アクセスサッポロで開催された。四千人以上が参加。職業体験を行い、給料としてもらった地域通貨「ドーレ」を...

(2015-10-06)  全て読む

札幌市新発寒小が教育実践発表会 つながり意識した授業 “知の創造”で確かな学力育成

新発寒小実践発表  札幌市立新発寒小学校(梅田一江校長)は二日、同校で第九回教育実践発表会を開催した。研究テーマ「つながりによる“知の創造”」のもと、全十三授業を公開。「確かな学力」の育成に重点を置いて探求...

(2015-10-06)  全て読む