鹿追町幼小中高一貫教育研究大会　汎用的な資質能力育成へ　カリキュラム開発などで研鑚

（学校 2015-10-07付）

鹿追町幼小中高一貫教育研究大会

　【帯広発】鹿追町幼小中高一貫教育研究大会が九月中旬、鹿追町民ホールなどを会場に開かれた＝写真＝。研究課題「幼小中高十三年間を見通した、グローバル社会に対応した新設教科〝地球コミュニケーション〟と〝新地球学〟のカリュキュラム開発～二十一世紀を生き抜く汎用的な資質や能力を持つ人材の育成」の実現を目指して、教科ごとのグループ協議や公開授業などを実施。約二百人の参加者は、幼小中高一貫教育の推進に向けて研鑚を積んだ。

　鹿追町幼小中高一貫教育推進会議（阿部穣委員長）、鹿追町教委主催。本年度は三ヵ年計画の一年目で、「町内教職員の研究開発に関する参画意識の向上や児童生徒に身に付けさせたい資質・能力の全体像を明確にすること」などを目指して研究を進めてきた。

　開会式でははじめに、町教委の小林潤教育長があいさつ。町全体で進める一貫教育についてふれた上で、「鹿追町として身に付けさせたい資質・能力を決め、社会的実践的能力を高めるカリキュラム研究について、教職員の知を結集していきたい」と意気込みを語った。

　続いて、阿部委員長が登壇。これまでの同会議の取組を振り返りながら、本年度は新たな取組として、全校種の職員が集まり研修会を開催したほか、各学校から代表者が集まって実行委員会を組織するなど、取組の深化にふれ、「より実践的で汎用性のある研究開発を目指している」と強調し、大会を通してきたんのない意見を求めた。

　引き続き、吉田弘志町長が歓迎のあいさつに立ち、参加者に「この大会で得たものを、今後の実践につなげてほしい」と呼びかけた。

　十勝教育局の佐藤育子教育支援課長が「研究概要の説明や協議などを通して、さらに研究を深め、各学校における授業改善の一層の充実を図っていただきたい」と述べた。

　次いで、同会議の山本尚事務局長が研究概要を説明した。

　このあと、研究協議では、各教科ごとにグループ協議を行い、同町幼小中高一貫教育の充実や授業改善を目指して交流した。

(学校 2015-10-07付)