信頼される学校づくりを　道公教が第４９回研究大会上川大会

（関係団体 2015-09-28付）

道公教研究大会上川大会

　【旭川発】道公立学校教頭会（吉田信興会長）は十八～十九日の二日間、ロワジールホテル旭川をメーン会場に第四十九回研究大会上川大会を開催した＝写真＝。研究主題は「豊かな人間性と創造性を育む学校教育～たくましく生きる子どもを育む信頼される学校づくりの推進」。全道から八百六十四人が参加し、分科会での研究交流等を通して、教頭としての資質能力の向上、学校運営の改善・充実に努めた。

　上川管内教頭会主管。道教委、上川管内教育委員会連合会、管内各市町村教委、道小学校長会、道中学校長会、上川管内校長会、道ＰＴＡ連合会などが後援。

　研究主題は「豊かな人間性と創造性を育む学校教育～たくましく生きる子どもを育む信頼される学校づくりの推進」。

　道公立学校教頭会第十三次三ヵ年継続研究の二年次として、これまでの成果と課題を受け、子ども一人ひとりの「生き抜く力」の育成を目指す。そのため、学校・地域・保護者との連携をさらに深め、信頼される学校づくりの推進を通して、教頭としてのかかわりを重点に、研究を進めてきた。

　冒頭、あいさつに立った吉田会長は、次期学習指導要領の改訂などをはじめとした国の動向や教育課題にふれ、「子どものために学校が何を取り組むか明らかにして、教育課程を編成・実施するとともに、引き続き教頭として努力を続けていくべき」と強調した。

　その上で、「努力が本道教育の発展とともに、地域や保護者への信頼へとつながる。本大会を通して、皆さんの研究が一層深まり、各学校の教育活動に寄与する大会となれば」と期待を寄せた。

　つぎに、大会実行委員長を務める上川管内教頭会の南部和紀会長があいさつ。「教頭は、教育課題を解決した成果を内外に示すとともに、地域とのパイプ役として行動することが求められる。大会を通じて、研究の充実を図り、次期大会につなげてほしい」と呼びかけた。

　続いて、来賓として上川教育局の小野寺一郎局長、上川管内教育委員会連合会の福島堅一会長が登壇した。

　小野寺局長は、①学力と体力の向上②いじめ問題への対応③服務規律の厳正な保持―の三点について話を進めた。

　①では、全国学力・学習状況調査結果において、正答数の少ない子どもの学習状況を改善するよう求めた。また、体力の向上が子どものあらゆる活動の基盤となることから、運動の楽しさを伝え、生活習慣の改善を図るよう促した。

　②では、各学校におけるいじめ防止基本方針の実効性の確認、子どものささいな状態や訴えを軽視することがない組織的な対応を要請。③では、交通事故や体罰など教職員の不祥事が後を絶たないことから、危機感をもって防止に当たるよう呼びかけた。

　福島会長は「学校・家庭・地域が一体となって連携すること、地域の負託に応える教育活動の展開が重要。大会成果を各地域における教育の質向上につなげてもらいたい」と話した。

　開会式後、旭川市旭山動物園園長の坂東元氏が「伝えるのは命、つなぐのは命」と題して記念講演した。

　このあと、二日間にわたって七分科会を行い、研究協議を通して教頭としての資質向上、学校運営の改善・充実に努めた。

(関係団体 2015-09-28付)