確かな学びの力育成へ　時代に求められる学校づくりを―小西会長　道中が第５７回研究大会開く

（関係団体 2015-09-28付）

道中研究大会桧山江差大会

　【江差発】道中学校長会（小西俊之会長）は二十五日から二日間、江差町文化会館を主会場に第五十七回道中学校長会研究大会桧山・江差大会を開催した。全道から約三百人の会員が参加し、全体会や五つの分科会などを通して、教育課題の解決につながる実践の交流を深めた。小西会長は「校長には、〝生きる力〟を育む教育を推進するとともに、これからの時代に求められる学校づくりに向け、これまで以上にリーダーシップを発揮し、特色ある教育活動の一層の充実に努める責務がある」と強調した。

　桧山校長会（大村徳則会長）主管。大会主題は「豊かな人間性と未来に生きる確かな学びの力を育てる中学校教育～北海道の里、追分流るる江差から、未来を切り拓く逞しさ溢れる子らを」。四ヵ年継続研究の四年次目に当たる。

　初日の開会式＝写真＝では、小西会長があいさつ。道中が創立から六十八年目を迎える中、「学校の最終責任者である我々校長の力量が一層問われる」と指摘し、同大会が「校長の職能向上を図るための最も大切な活動」と強調した。

　校長の責務にもふれ、「人間尊重の精神に徹し、子どもたちに〝生きる力〟を育む教育を推進するとともに、これからの時代に求められる学校づくりに向け、これまで以上にリーダーシップを発揮し、特色ある教育活動の一層の充実に努める責務がある」と述べた。

　また、「教育の質の向上を目指し、学校改善に全力を注ぎ、学校力の向上を図らなければならない」と訴えた。さらに、「私たち校長がオール北海道の意識を共有し、力を合わせて北海道の教育をより良いものにすべく学校経営に当たっていきたい」と呼びかけた。

　続いて、大会実行委員長を務める桧山校長会の大村会長があいさつ。「教育をめぐる動向や課題が多様化し複雑化する中、子どもたちが自らの可能性を開花させ、将来にわたって自立した社会人としてたくましく生きていく力、〝生き抜く力〟を育むためにも、子どもたちの実態を的確にとらえ、これからの教育動向を見据えて課題解決のための方策を、組織的に展開していくことが極めて重要」との考えを示した。

　開会式のあと、教育再生実行会議アドバイザーの貝ノ瀨滋氏が「初等中等教育の現状と課題」について講話。午後からは五分科会で研究協議を実施した。

　二日目は、全日本中学校長会の伊藤俊典会長が教育情勢報告を行い、道内の校長二人が全日中提案概要の発表を行った。

　また、㈱いまかね代表の栗城敏雄氏が「挑戦し続ける我が人生への感謝」と題して記念講演を行った。

(関係団体 2015-09-28付)