心豊かな町民の育成を　羅臼町が教育大綱策定

（市町村 2016-02-12付）

　【根室発】羅臼町は、羅臼町教育大綱を策定した。「ふるさと羅臼の躍進を創造し、いきいきと逞しく行動する心豊かな町民の育成」を目標に、幼児教育から高校教育までを連続的につなぐ教育や、世界自然遺産「知床」を通しての環境教育の推進など、八つの基本方針を掲げている。

　一月下旬に開かれた本年度第二回総合教育会議で決定したもの。計画期間は二十八年度から三年間。今回策定した大綱は、同じく二十八年度から実施予定の第七期総合計画および第七次社会教育中期計画と連動させ、各種教育施策を推進していく。

　概要はつぎのとおり。

▼教育目標

▽ふるさと羅臼の躍進を創造し、いきいきと逞しく行動する心豊かな町民の育成

▼基本方針

▽確かな学力や健やかな体、豊かな心など、社会で生きる力の育成を図るとともに、いじめの防止等に向けた取組や、規範意識や他者を思いやる倫理観の育成、特別支援教育の充実に関する取組を進める

▽自分の生まれ育った郷土の歴史や文化、産業などに親しみ、理解を深め、ふるさとに愛着を持って発展させていこうとする気持ちを育む。また、望ましい勤労観・職業観の育成に向けて、若年層に対するキャリア教育や職業教育の一層の充実を図る

▽地域全体で子どもたちの学びを支援する取組を推進するとともに、子育て支援や家庭の教育力の向上などに関する取組を進める

▽幼児教育から高校教育までを連続的につなぐ教育の充実、教職員の資質向上など、質の高い研修機会の提供を進める

▽持続可能な羅臼の活力ある未来に向けて、町を支える水産業・酪農や観光、食品加工業などの産業に携わる人材の育成を進める

▽世界自然遺産「知床」を通しての環境教育の理解と国際コミュニケーション能力やチャレンジ精神、異文化に寛容性を持ったグローバル人材の育成を進める

▽ライフステージに応じた学習活動や体験活動の充実、地域づくりなどへの積極的な参画に向けた社会教育の推進などの生涯学習活動を推進する

▽文化活動の振興やスポーツ環境の整備などの文化・スポーツ活動の推進を通じて、羅臼町らしい個性的な文化や芸術の振興を図るとともに、健康で明るく生涯スポーツに取り組める環境の実現を目指す

(市町村 2016-02-12付)