千歳市が２８年度予算案発表　小学校英語学習を全学年で必須化　教育費は３２億９５００万円

（市町村 2016-02-10付）

　千歳市は五日、二十八年度予算案を発表した。一般会計は前年度肉付補正後と比べて〇・四％増の三百七十七億三千八百五十万円。うち、教育費は三・九％減の三十二億九千五百六十五万円となっている。新規事業をみると、小学校英語学習を一年生から必須化するとともに、六年生全員を対象に英検ＩＢＡテストを実施し、英語力および学習意欲の向上を図る。

　学力向上推進事業では、これまで学校単位で採用していた学習支援員を市教委で非常勤職員として採用、配置する。これによって、学習支援員の待遇改善および人材確保を図るとともに、学校現場での事務作業の効率化を図っていく。

　このほか、放課後子ども教室推進事業では、児童館未設置校区である緑小学校で放課後子ども教室を開設。同校の児童を対象に多様な体験・活動プログラムを提供する。特別支援教育では、医療的ケアを必要とする児童生徒のため、必要に応じて看護師を配置していく。

教育関連の主な事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼教育費

▽特別支援教育（新規）＝二五九―市内小・中学校へ就学する医療的ケアを必要とする児童生徒のため、必要に応じて看護師を配置する

▽特別支援教育体制推進＝四、七八六―特別支援教育支援員を四二人から四三人に増員

▽ミアーズ中学校交流＝三六九―交流人数を八人から二〇人に増員

▽学力向上推進（新規）＝三、〇三一―学力向上に向けた施策の立案、実施から、効果検証、問題点の抽出・対策までのサイクルを繰り返し行うことによって、効果的な施策へつなげ、さらなる学力向上を図る。

　また、学習支援員配置事業を同事業へ移行するとともに、学習支援員を第二種非常勤職員とすることによって、人材の確保および事務の効率化を図る

▽英語活動推進（新規）＝一九二―小学校一～四年生の英語学習を必須化するとともに、六年生全員を対象に英検ＩＢＡテストを実施し、英語力、学習意欲の向上を図る

▽ハイパーＱＵ検査実施＝一八九―ＱＵ検査の対象範囲を小・中学校全学年（年二回）で実施する

▽小・中学校校務支援システム導入＝八四五―市内全小・中学校で導入する

▽放課後子ども教室推進（新規）＝三七―児童館未設置校区である緑小学校で放課後子ども教室を開設し、同校の児童を対象に、多様な体験・活動プログラムを提供する

▽教職員管理職住宅建替＝二、一九一

▽小学校ＩＣＴ機器等整備＝三、四三四―電子黒板、実物投影機、ブルーレイレコーダー、遮光カーテン、教育用ノートパソコン

▽小学校営繕＝二、〇〇〇

▽小学校防音機能復旧＝九、一四〇

・温度保持器更新―北進小、第二小、東小

・温度保持設備更新実施設計―末広小

▽小学校大規模改修＝一九、二二七―信濃小（非常階段改修）、高台小（校舎外壁改修、トイレ洋式化等）、東小（校舎外壁改修、トイレ洋式化、放送設備改修）、北陽小（放送設備改修）

▽小学校非構造部材耐震化＝四七七―実施設計（北栄小、駒里小中、支笏湖小、東小、桜木小、北陽小）

▽中学校ＩＣＴ機器等整備＝一、七六八―電子黒板、実物投影機、ブルーレイレコーダー、遮光カーテン、教育用ノートパソコン、デジタル教科書

▽中学校営繕＝九八〇

▽中学校大規模改修＝四、八一八―青葉中（グラウンド整備）、東千歳中（放送設備改修）、北斗中（トイレ洋式化、教室改修）

▽中学校防音機能復旧＝三六〇

・温度保持器更新実施設計―富丘中

▽千歳サケのふるさと館リニューアル＝五、〇〇〇

▽公民館分館改修＝二六二―長都分館トイレ簡易水洗化

▽埋蔵文化財発掘調査＝一、二二〇

▽埋蔵文化財センター外壁改修＝六八〇

▽新給食センター整備＝六一四―基本調査

▽青葉公園庭球場改修＝二、八〇〇

▽温水プール改修＝三、〇七〇

(市町村 2016-02-10付)