旭川市が留守家庭児童会開設へ 新富小など7校を想定 250~280人の待機児童解消(市町村 2016-02-10付)
【旭川発】旭川市は二十八年度から、市内小学校七校で留守家庭児童会を開設する。開設を検討している学校は、新富小学校、啓明小学校、豊岡小学校、陵雲小学校、永山西小学校、永山南小学校、近文第一小学校の七ヵ所。七ヵ所合わせ、二百五十~二百八十人の待機児童および定員超過の解消を図る。加えて、留守家庭児童会支援員を各施設に二人配置する。開設時期は六月を見込んでいる。
市内の待機児童対策にかかわって市では、留守家庭児童会を四十二小学校区に六十六ヵ所、児童センター六ヵ所を設置している。一方で、市内の待機児童数は、昨年五月一日現在、二百八十八人。児童センターが市全域をカバーできていないことや、放課後子ども教室の中断、留守家庭児童会の定員超過など、待機児童の受け皿確保に課題を抱えている。
そうした中、ことし一月下旬に放課後の児童の居場所づくりにかかる方針を策定。放課後に、地域の大人が見守る中、全小学生が主体的に多様な経験や学びができる環境の実現を目標に、取組をスタートさせた。
その一環として二十八年度、既存の留守家庭児童会の定員を超過し、待機児童を多く抱えている七小学校に、新たに留守家庭児童会を開設する方向で調整を進めている。
開設する見込みの小学校は、新富小と啓明小、豊岡小、陵雲小、永山西小、永山南小、近文第一小の七校。各校で確保できる敷地の規模によるが、一ヵ所で概ね四十人の定員を見込んでいる。七ヵ所合わせ、二百五十~二百八十人の待機児童および定員超過の解消を図る。
併せて、留守家庭児童会支援員を各施設に二人配置する。開設時期は、六月を想定している。
二十八年度予算として、留守家庭児童会開設費に七千七百五十四万円を計上した。
市では、「現在、留守家庭児童会の申込を受け付けている段階で、申込状況によって開設する場所が変わることも予想される。保護者のニーズに応じて、より適した場所に開設し、待機児童等の解消を図りたい」と述べている。
(市町村 2016-02-10付)
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