石狩市が28年度予算案発表 教育大綱踏まえ各種施策を展開 教育費56%増の37億円(市町村 2016-02-15付)
石狩市は九日、二十八年度予算案を発表した。一般会計は前年度肉付補正後と比べて四%増の二百九十七億円。うち、教育費は五六・四%増の三十七億六千五百六十二万円。給食センター整備が本格化を迎えるため、大幅な増額となった。
主な新規事業をみると、二十七年度に策定した教育大綱の方針を踏まえ、子どもの生活・学習支援事業(生活支援員の配置や拠点型学習支援)に六百四十三万円を計上し、不登校・引きこもり状態となった中高生世代を対象に、居場所を提供し支援を行う。
このほか、厚田区学校整備事業として、新しい学校の枠組み、新設にかかる議論を本格化させる。
新学校給食センターは十九億七千九百九十四万円を投じ、運用を開始する。
主な事業はつぎのとおり(金額単位・万円)。
▼子ども・子育て支援
▽放課後児童健全育成=一一、七八五―放課後児童クラブを開設し、児童の健全育成を図る
▽子どもの学習・生活支援(新規)=六四三―
▽子ども参加プロジェクト=六九―子ども議会の開催
▼生涯学習
▽小規模小学校図書館整備(新規)=一〇〇―図書館環境整備用消耗品、調べる学習用図書
▼学校教育
▽厚田区学校整備関連(新規)=二三五―厚田区の学校整備に向けた具体的な検討と準備
▽学力向上推進=三八四―教員免許を有する非常勤職員(エキスパートサポーター)を学校に配置
▽外部指導者活用=四五一―学校での「スクール・アシスタント・ティーチャー(SAT)」「学力向上サポーター」の活用等に対して交付金を交付するとともに、退職教員の組織的な学習支援の取組を推進する
▽校務支援システム導入=三〇〇
▽学校支援地域本部事業=一四七―学校支援地域本部事業一〇校、あい風寺子屋事業(放課後に学習指導や伝統文化の体験活動を実施)
▽英語指導助手招致=一、五七三―中学校と小学校五、六年生に加え、市独自に小学校三、四年生にもいきた英語教育を実施するため、ALT四人を配置
▽不登校支援=一、一二五―スクールソーシャルワーカー等の体制を強化
▽生徒指導充実=六三〇
▽給食施設整備=一九七、九九四―給食センターを新設する
▼芸術・文化
▽情操教育プログラム=一〇二―様々な芸術文化に親しむ機会を設け、素直に感動できる心を育む
▼スポーツ・レクリエーション
▽健康・体力作り推進=九〇―市民の健康増進を図るとともに、小学生を対象とした運動教室や食育講座を開催し、子どもの体力向上を図る
(市町村 2016-02-15付)
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