新得町が町立高校設置に向け町民と意見交換　「高校は必要」と賛成の声　財政負担を不安視する意見も

（市町村 2016-02-10付）

　【帯広発】新得町は一日と二日、新得町内の屈足総合体育館、町公民館で「町立高校設置に向けた町民意見交換会」を開催した。一般町民や学校関係者、町議会議員など二日間合わせて五十四人が出席。出席者からは「新得町に高校は必要。ぜひ進めてほしい」などの賛成の声が上がった一方で、「将来の財政負担に対する覚悟はあるのか」などの不安の声も出た。町教委は「今後、この意見を参考に協議を重ね、町民に向けた意見交換会を再度開催する」としている。

　新得高校をめぐっては、二十六年九月に、道教委が示した公立高校配置計画で、二十九年度の募集停止が示された。

　これを受け、町は、「地域振興」や「将来の担い手育成」の視点から「高校は必要」と判断し、町立高校の設置を検討。町立高校設置の在り方等を検討する上で、「町民の声を聞く場が必要」とし、昨年の三月から意見交換開催に向けた準備を行ってきた。

　一日には屈足総合体育館、二日には町公民館を会場に開催。一般町民や学校関係者、町議会議員など二日間合わせて五十四人が出席した。

　町教委から町立高校設置の根拠、想定される学科、設置場所、財政負担、開校に向けたスケジュール（目標）などについて説明された。

　説明を受け、出席者からは「新得町に高校は必要。ぜひ進めてほしい」「他校の二番煎じではなく、地域が活性化する新得町にしかない学校を考えてほしい」などの賛成の声が上がった。

　その一方で、「現在の新得高校が募集停止になった理由を考えての決断か」「将来の財政負担に対する覚悟はあるのか」などの不安の声も出た。

　町教委では、「今後、この意見を参考に協議を重ね、具体的な案を町民に示し、再度意見交換会を開催する」としている。

(市町村 2016-02-10付)