富良野市の全国体力・運動能力等調査　中学生男子７種目で全国以上　小・中男女のボール投げも

（市町村 2016-03-01付）

　【旭川発】富良野市教委は、二十七年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査における同市の結果をまとめた。小・中学生男女ともに、「ソフトボール投げ・ハンドボール投げ」で全国と全道平均を上回った。また、中学生男子では、「五十㍍走」を除く七種目で全国を超えた。

　実技八種目の結果をみると、小学校男子では「上体起こし」「ソフトボール投げ」で全国と全道、「反復横跳び」「二十㍍シャトルラン」「五十㍍走」「立ち幅跳び」の四種目で全道を上回った。体力合計点も全道を若干超えた。

　小学生女子では、「二十㍍シャトルラン」「立ち幅跳び」「ソフトボール投げ」で全国と全道、「上体起こし」「反復横跳び」で全道を上回った。

　中学生において、男子では、「五十㍍走」を除く七種目で全国を上回った。「握力」は全道に迫る数値を示し全国を超えた。「五十㍍走」は全道を上回った。体力合計点については、全国に三ポイント近く、全道に四ポイント以上の差を付けた。

　中学生女子では、「反復横跳び」「ハンドボール投げ」で全国と全道、「二十㍍シャトルラン」で全道を上回った。体力合計点は、全国におよばないものの全道との差が二ポイントほどあった。

　前年度との比較をみると、小学生男女で、「上体起こし」「長座体前屈」「反復横跳び」「二十㍍シャトルラン」「五十㍍走」で数値の改善がみられた。

　中学生男子では全種目、中学生女子では「反復横跳び」「五十㍍走」「ハンドボール投げ」で前年度の記録を上回った。

　運動習慣、生活習慣についての質問紙調査において、授業以外の一週間の運動時間に関する質問では、小学生男子は全国を上回るも、全道を下回った。小学生女子、中学生男女は全国と全道を大きく上回る傾向を示した。

　市教委では、児童生徒のさらなる体力向上に向けて、①結果のデータを用いて一人ひとりの体力や運動習慣等の改善②モチベーションを高める取組③休み時間等を活用した運動の工夫④運動量増加のため運動をイベント化―の四点に取り組むよう各学校に期待している。

　「家庭・学校・地域・スポーツ関係団体が連携を密にして、〝すべては子どもたちのために〟の合言葉のもと、子どもたちの体力向上に努めていきたい」と述べている。

(市町村 2016-03-01付)