より良い教育へ方向性共有　札幌市教委２８年度教育方針説明会

（市町村 2016-03-02付）

　札幌市教委は二月二十二日、市内ちえりあで二十八年度教育方針説明会を開催した。市内の校長・園長が出席。二十八年度の教育方針や各部所管事項について共通理解を図った。教育方針の説明に立った大友裕之教育次長は、自立した札幌人の育成に向けて知・徳・体の調和のとれた教育や信頼される学校の創造を求めた。　＝詳細は後日掲載＝

　冒頭、大友教育次長があいさつ。「本会を通して次年度の学校運営計画を策定し、教員とその方向性についてよりきめ細かに共有を図ってほしい」と呼びかけた。

　引き続き、大友教育次長が札幌市の教育方針を説明。「自立した札幌人」の育成に向け、「生きる力」を支える知・徳・体の調和のとれた子どもを育む教育活動を積極的に進めることを求めた。

　このうち、「学ぶ力の育成」である知では、情報化や国際化の進展など知識が多様化している中で、生涯にわたって学び続け、常に新しい知識や技能を身に付ける必要性を指摘。「子どもたちが生涯にわたって学び続ける力を身に付けるよう、アクティブ・ラーニングの視点を含めて、授業の工夫や改善に取り組んでいかなければならない」と説明した。

　また、信頼される学校の創造について説明。「教員一人ひとりが活躍できる学校づくりを進めるとともに、学校が組織として有機的に機能し、家庭・地域・学校が一体となって教育目標の実現に向かっていくようコーディネートしていくマネジメント型管理職として力を発揮してほしい」と話した。

　また、「チーム学校」については教員以外の専門スタッフが専門性を発揮し、子どもの状況に対応できる体制づくりのほか、「教員一人ひとりが自分のこととして学校づくりに参画できる仕組みをつくるなど、その力を発揮できる環境の整備も重要」と指摘。「園長・校長のリーダーシップのもと、さらに教員が生き生きと活躍する学校づくりを進めてほしい」と呼びかけた。

　このあと、各担当部が知・徳・体の調和のとれた育ちや札幌らしい特色ある学校教育、学校教育の今日的課題や信頼される学校の創造、教職員の服務等について説明した。

(市町村 2016-03-02付)