士別市の全国体力・運動能力等調査結果　中学校男子５種目で全国上回る　運動時間は１００～２００分長い

（市町村 2016-03-02付）

　【旭川発】士別市教委は、二十七年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果をまとめた。小学校男子と女子の「ソフトボール投げ」が全道・全国平均を上回り、男子は全国平均を三㍍以上上回った。中学校においては、男子は五種目で全国を上回り、女子は四種目で全国と同程度の数値を示した。授業以外の一週間における運動時間では、中学生で全国、全道と比べ百～二百分近く長い傾向にあることが分かった。

　市内全小・中学校十三校から、小学五年生百四十八人、中学二年生百七十三人の計三百二十一人を対象に、昨年四月から七月末日にかけて調査を行った。

　八種目の実技結果について、小学校では、男子と女子の「ソフトボール投げ」が全道・全国平均を上回り、男子では全国平均より三㍍以上上回った。女子の「上体起こし」「二十㍍シャトルラン」が全道平均を若干上回ったが、男子と女子でほかの種目はすべて全道・全国平均を下回った。

　中学校をみると、男子では、「上体起こし」「長座体前屈」「立ち幅跳び」で全道・全国平均、「握力」で全国を上回った。「二十㍍シャトルラン」「五十㍍走」で全道平均を超えた。

　女子では、「上体起こし」「長座体前屈」「二十㍍シャトルラン」「五十㍍走」で全道平均を上回り、全国平均と同程度の数値を示した。

　運動習慣、生活習慣等に関する質問紙調査において、授業以外での一週間の運動時間に関する質問では、小学校男子が五百五十分以上、女子が三百五十分弱、中学生男子が一千分以上、女子が八百分弱となっている。全道・全国平均と比較して、小学生では若干短く、中学生では百～二百分近く長くなっている。

　一方で、平日におけるテレビ、ゲーム、インターネット等に費やす時間が全道、全国より長い傾向となっている。

　市教委では、「子どもたちの運動の通年化、機敏性や柔軟性、持久力等の育成を図ることの重要性が浮き彫りになった」と課題を認識。そのため、今後は、①指導法の改善、運動時間の確保など各学校の取組の継続・発展②運動習慣のきっかけづくりに新体力テスト活用を工夫③家庭との連携を深め、生活習慣を改善―の三点に取り組む。

　うち、「生活習慣の改善」では、「早寝・早起き・朝ごはん」運動の定着や、テレビやゲームに費やす時間の削減、家庭での手伝い等で体を動かす習慣づくりに努める。

(市町村 2016-03-02付)