富良野市教委が環境教育で新規事業　森林資源生かした学習導入　小中３校モデル指定へ―２８年度

（市町村 2016-03-04付）

　【旭川発】富良野市教委は、二十八年度新規事業として、市内小・中学生を対象に森林資源を活用した環境教育を実施する。今後、キャリア教育の視点を取り入れながら、教育課程と連動させた学習プログラムを作成。それをもとに、夏以降、市内にある東京大学北海道演習林で体験学習を行い、郷土に対する愛着を育む考えだ。新年度は小・中学校三校をモデル校に指定し、事業の検証を進め、二十九年度以降、拡大していく方針。

　市では、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」において、地域資源を活用した環境教育と郷土愛を育むキャリア教育、人材育成を推進することとしている。

　このため、市内の恵まれた森林資源である東大道演習林を活用。キャリア教育の視点を取り入れながら、教育課程と連動させた学習プログラムを作成する。その上で、小学校中学年～中学二年生を対象に、夏以降、演習林で体験学習を行い、森づくりに理解を深める。このほか、森林ガイドの人材育成を進める。

　事業推進に当たっては、演習林担当者や市の農林課および市民環境課、森林関係のＮＰＯ法人などとの連携を図る。

　新年度は、小・中学校三校をモデル校に指定し、試行的に事業を推進。取組を検証した上で、二十九年度以降、取組を拡大させ本格実施に移行する考え。

　市生涯学習センターの上堀義文所長は「取組を通して、地域の資源に多く人たちがかかわっていることを理解し、郷土に対する愛着を深めてほしい」と期待している。

(市町村 2016-03-04付)