釧路市が２８年度予算案発表　新規にフッ化物洗口実施　教育費は５４億円を計上

（市町村 2016-03-09付）

【釧路発】釧路市は二月中旬、新年度予算案を公表した。一般会計は前年度当初比〇・八％増の九百七二億円を計上。このうち、教育費は四〇・三％減の五十四億四千三百七十七万円で、構成比は五・六％。継続事業の学校施設耐震化ＰＦＩ事業が、前年度と比べ大幅に減額していることが要因となっている。

　新規事業では、地域人材育成推進事業に三百三十八万円、教職員住宅維持管理事業に四百六十万円を計上した。このほか、口腔健康管理事業に六百二十万円を盛り込み、フッ化物洗口を実施する。

　主な教育関連事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼青少年の健全育成

▽青少年健全育成＝九―赤ちゃんふれあい体験、くしろの子ども大集合の実施

▽キャリア教育推進＝四三―くしろキッズタウン、くしろ子どもインターンシップの実施

▽放課後子どもプラン＝二八五―放課後チャレンジ教室の継続

▼交通安全・防犯体制の充実

▽地域見守り安全マップづくり推進＝四五―小学校における安全マップの作成

▼生涯学習の推進

▽図書館整備（新規）＝二三、〇〇〇―図書館建設

▽市民文化会館施設整備（新規）＝四、七〇四―大ホール音響卓更新

▽子ども読書活動推進＝二二―学校ブックフェスティバルの開催

▽子ども遊学館管理運営（新規）＝二〇―日本プラネタリウム全国大会開催補助

▼学校教育の充実

▽確かな学力向上推進＝一三二

▽学力到達調査＝五七八―学力調達度を把握するための標準学力検査の実施および個別復習教材を導入する

▽分かりやすい授業の取り組み＝一六九

▽研究指定校の拡大＝二五

▽スクールソーシャルワーカー活用＝五七四―ソーシャルワーカーの配置による不登校対策

▽不登校対策＝二六四―教育と福祉の連携による不登校対策プログラムの実施

▽いじめ非行防止対策＝一九七―Ｑ―Ｕ、アセスによる学校適応度の把握

▽コミュニティ・スクール活用推進＝二七〇―コミュニティ・スクールの導入・運用に向けた取組

▽特別支援教育推進＝二三―専門家による巡回相談の実施

▽特別支援学級＝一、〇四七―特別支援学級の運営

▽ふれあいと魅力ある学校づくり支援＝一三三―総合的な学習の時間を活用した特色ある学校づくり

▽地域とともに子どもを育む学校づくり推進＝五四―学校、家庭、地域が一体となって子どもを支える学校づくり

▽地域人材育成推進＝三三八―地域コーディネーターの配置

▽防災教育推進＝三〇―地震、津波等の自然災害に関する体験的な学習

▽ネットモラル教育推進＝四二

▽学校施設耐震化ＰＦＩ＝四四、二九五―学校施設耐震化のＰＦＩ事業による推進

▽学校教育施設石綿対策＝二、六七八―旧武佐中学校のアスベスト除去工事

▽｢ふるさとの森が育む｣学びの環境整備＝二、六五一―地域材活用による机・椅子の整備

▽学校施設整備＝三九六―愛国小学校の屋内消火栓ポンプ整備

▽小学校教科用図書採択＝三六―教員用教科書の購入

▽中学校教科用図書採択＝二、六六五―教員用教科書、指導書の購入

▽コンピュータ導入整備＝四〇〇―小中学校の教育用コンピュータの更新

▽校内ＬＡＮ整備＝二五二

▽就学奨励＝二九、八七一

▽教職員住宅維持管理（新規）＝四六〇―音別教員住宅改修

▽教職員住宅解体（新規）＝五二〇―緑ヶ丘教頭住宅除却

▽教職員住宅施設整備＝一七、八二六―阿寒湖教員住宅の改築、既存住宅解体

▽口腔健康管理（新規）＝六二〇―フッ化物洗口の実施

▽学校給食センター管理＝四九三―調理機器修繕等

▽施設整備＝九、四七七―釧路北陽高のガス暖房機器の取替

▼芸術・文化の振興と継承

▽市立美術館企画展開催＝一、一〇〇

▽美術によるまちづくり＝二二二

▽文化振興＝一〇三

▽マリモ保護研究＝五七九

▽自然観察等教育普及活動（新規）＝五九―釧路湿原観察会の実施

▽博物館創立八十周年ＰＲ＝七一―ポスター冊子の作成など

▼スポーツの振興

▽スポーツ合宿誘致推進＝三二二―オリンピック関連活動の誘致活動

(市町村 2016-03-09付)