斜里町の２８年度予算案　３校で校長提案型事業　図書館司書職業体験講座も

（市町村 2016-03-09付）

　【網走発】斜里町は二月二十四日、二十八年度予算案を発表した。一般会計には前年度肉付補正後と比べ、一〇・九％減の七十九億八千八百万円を計上。教育費には九・四％増の六億一千八百万円を積み上げている。増額は、新制度移行による保育料の急激な負担増を緩和するため町独自の経過措置を行う認定こども園教育・保育施設型給付事業に四千三百万円を盛り込んだことが主な要因となっている。

　新規事業では、学校力向上事業に百二十万円を充て、斜里小学校、朝日小学校、知床ウトロ学校で校長提案型の取組を推進する。また、小中学生を対象に、定期的な図書館司書職業体験講座を実施する。

　教育関係のうち、主なものはつぎのとおり（金額単位・万円）。

▽認定こども園教育・保育施設型給付事業（新規）＝四、三二一認定こども園大谷幼稚園の運営に対し新制度における給付費を負担する

▽斜里高間口維持対策通学費助成＝一四三町外から通学する生徒を対象に通学費用を助成する

▽斜里高遠距離通学経費助成＝一三八通学に路線バスを使用する生徒に対し、バス運賃の助成を行う

▽スクールソーシャルワーカー配置＝二三〇スクールソーシャルワーカーを一名配置する

▽指導主事配置＝三〇七指導主事の配置

▽教育課程検討委員会運営＝六一土曜授業・小中連携一貫教育・学力向上等の学校教員による検討を行う教育課程委員会を運営する

▽適応指導教室充実＝二〇四不登校児童・生徒を対象に、相談援助を行いながら学校復帰をしてもらうため、サテライト授業や特別活動などの支援を学校外で行う

▽スクールバス停留所標識設置（新規）＝六四―停留所の標識三〇本を設置して安全性を確保する

▽学校公開研究会助成＝八―教職員の資質向上を図る公開研究会を新規に取り組む学校に運営費を助成する

▽教員住宅整備外壁改修（新規）＝二九九―ウトロ教員住宅一棟の外壁改修

▽教員住宅整備住宅借上（新規）＝四八―知床ウトロ学校の教職員が増加し、住宅が不足することから、一般賃貸住宅一戸を借上げる

▽朝日小周辺環境整備（新規）＝九五―学校南側の立木を剪定する

▽知床ウトロ学校校旗購入（新規）＝一一二―ウトロ小中学校の義務教育学校への移行に伴い、知床ウトロ学校へと校名が変わることから、校旗を新たに作成

▽教育活動支援講師配置＝三九〇―少人数指導や習熟度別指導などを行うため、支援講師を小学校二人配置

▽学校力向上（新規）＝一二〇―学校長裁量による学校づくりを支援するため、校長提案型の事業を推進する。斜里小・朝日小・知床ウトロ学校分

▽斜里ジュニアバンド楽器整備＝七二―斜里小の特色ある学校づくりに向けて活動している金管バンドに、必要な楽器を整備する

▽学校ＩＣＴ整備（新規）＝二四九―ＩＣＴ機器を各教室に配置し、授業効果の向上を図る。知床ウトロ学校九学級

▽知床ウトロ学校修学旅行助成（新規）＝四―修学旅行費の一部を助成し、保護者の経済的な負担を軽減する

▽特別支援教育支援員配置＝五四五―特別支援教育支援員を小学校四人配置する

▽斜里中外構改修＝三二〇―外構整備のため、通路・駐車場・排水路の設計を行う

▽斜里中救助袋取替（新規）＝七九―三階教室に設置している救助袋を更新する

▽教育活動支援講師配置＝一九五―斜里中に一人支援講師を配置する

▽三十五人学級臨時教員配置＝一、二八六―一クラス三十六人以上となっている学級を対象に、きめ細かい授業を行うため、臨時教員を斜里中に二名配置する

▽斜里中吹奏楽楽器整備＝八〇―楽器の更新・修繕を行う

▽学校力向上＝四〇―学校町裁量による学校づくりを支援するため、校長提案型の事業を推進する。斜里中分

▽特別支援教育支援員配置＝一八八―特別支援教育支援員を斜里中に一名配置する

▽こども司書養成講座開催（新規）＝一〇―小中学生を対象に、定期的な図書館司書職業体験講座を実施、図書館への親しみ創出・読書活動の推進を図る

▽学校図書館活動支援＝三一―学校でのブックトーク等を開催し、学校での読書活動支援を行う

▽博物館キッズ育成＝五二―登録した小中学生対象とした観察会や体験講座を月に一回程度実施する

▽幼児向け運動教室わんぱく教室＝四一―外部講師の指導のもと、基礎能力を高める教室を実施

▽旧豊里小解体（新規）＝六六九―老朽化が著しく、自然倒壊が懸念されるため、解体・除去を行う

▽給食センター設備等更新＝四二四―連続式揚物機一台、真空冷却機能追加

▽学校給食会計公会計化（新規）＝五、四三六―学校給食会計を、私会計から公会計へ移行する

(市町村 2016-03-09付)