せたな町教委の教育行政執行方針―成田教育長説明　学習指導充実へＩＣＴ整備　英語力・体力向上など推進

（市町村 2016-03-18付）

せたな町教委・成田円裕教育長

　【江差発】せたな町教委の成田円裕教育長＝写真＝は三月上旬、町議会第一回定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。ＩＣＴ教育の環境整備を進め、学習指導の一層の充実を図るほか、ＡＬＴやＪ―ＡＬＴの活用による児童・生徒の英語力向上、体育専科教員の活用による児童の体力向上に努める考えを示した。

　執行方針の主な内容はつぎのとおり。

【学校教育】

▼学習指導

　「確かな学力」の育成については、児童生徒の発達段階に応じた指導やＩＣＴを活用するなど、基礎的、基本的な知識や技能の定着、思考力の育成、学ぶ意欲の向上、学習習慣の定着などを図っていく。

　学力向上については、全国学力・学習状況調査の結果を踏まえ、各学校においては学力向上プランを作成、活用するとともに、道教委が実施するチャレンジテストへの参加、授業の工夫・改善の取組が途切れることのないよう、適切な支援を行っていく。

　各学校においては、授業や学習発表会などで実物投影機などのＩＣＴ機器が活用され、児童生徒が授業に集中している様子がうかがわれるなど、授業などでの工夫・改善がなされている。今後も学校要望に沿ったＩＣＴ教育の整備を計画的に進めていく。

　外国語学習については、ＡＬＴ（外国語指導助手）の活用はもとより、一層の充実を図るため、町独自で配置しているＪ―ＡＬＴ（英語指導助手）を活用し、児童・生徒の英語力の向上に努めていく。

▼健康・安全教育

　家庭との連携をもとに、テレビやゲームの視聴時間の見直し、「早寝・早起き・朝ごはん」の励行など、規則正しい生活習慣、運動習慣を身に付けさせる指導に取り組むとともに、「どさん子元気アップチャレンジ」や小学校体育に関する指導力向上の取組の充実を図るため、北桧山小学校に体育専科教員を配置し、学級担任との連携による授業づくりなどに取り組み、児童生徒の体力向上に努めていく。

▼教育環境の整備

　計画的に整備しているＩＣＴ教育の環境整備については、久遠小学校と瀬棚小学校の校内無線ＬＡＮ工事などを予定している。

【社会教育】

▼海洋スポーツ

　青少年に対する環境学習と海洋スポーツを合わせた「水に賢い子どもを育む年間型活動プログラム」や、ジュニアライフセービングなどの「水辺の安全教室」を開催するとともに、Ｂ＆Ｇ海洋クラブや指導者会との連携を図り、海洋スポーツの普及に努めていく。

(市町村 2016-03-18付)