釧路町教委の２８年度教育行政執行方針―伊藤教育長　「分かる授業」へ改善推進　ＩＣＴ機器の活用にも取り組む

（市町村 2016-03-18付）

釧路町教委・伊藤利晴教育長

　【釧路発】釧路町教委の伊藤利晴教育長＝写真＝は、三月上旬に開会した町議会第一回定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。ＩＣＴ機器の一層の活用のほか、言語活動の充実、「分かる授業」に向けた改善、栄養教諭を核とした全学年での食育指導を推進していくことを表明した。

　執行方針の主な内容はつぎのとおり。

▼確かな学力の向上を図る学習指導の充実

　学力向上を図るための検証・改善の取組が一層充実するよう、四月に行われる全国学力・学習状況調査と十二月に実施する釧路町標準学力調査を併せ、学校全体や学年の課題を明確にし、年度の中で課題の解決を図り、新しい年度に向けた、実効性のある学校改善プランの作成に努めてきた。

　カリキュラム・マネジメントを組織的に進め、子どもが必要感や目的意識をもって学習に取り組めるような学習の展開、自分の考えを表現し、協働して学び合う学習活動など、学習指導の改善・充実に取り組んでいく。さらに、ＩＣＴ機器の一層の活用と併せ、言語活動の充実、「分かる授業」ができるような授業改善を進めていく。

▼豊かな心を育む教育の推進

　子どもたちの生活においても自然や社会、人とのかかわりが減少し、子どもたちの心の成長に必要な体験を重ねる機会が少なくなってきている。子どもたちが様々なかかわりの中で、「ふるさと釧路町」への愛着を深め、生命を尊重する心、人を思いやる心、規範意識や倫理観を身に付け、ともに支え合いながら、主体的に判断し行動できる児童生徒を育てる教育の推進に努めていく。

▼健やかな体を育む健康・安全教育の推進

　成長期に当たる小中学生期での健全な食生活は、将来の食習慣の形成と健康な心身を形づくる上で、大変重要である。子どもたちに「食」に関する知識と「食」を選択する力や健全な食生活への実践力を身に付けさせるため、栄養教諭を核に、全学年での食育指導を推進していく。

(市町村 2016-03-18付)