中富良野町教委の教育行政執行方針―中島教育長説明　基礎学力定着へ授業改善　フッ化物洗口実施やＣＳ研修

（市町村 2016-03-18付）

中富良野町教委・中島光明教育長

　【旭川発】中富良野町教委の中島光明教育長＝写真＝は十日、町議会定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。学校改善プランを見直しながら、授業改善を推進する。併せて、望ましい生活習慣や学習習慣の形成、読書活動の推進による言語活動の充実に努め、基礎学力の定着を図る。このほか、フッ化物洗口の実施やコミュニティ・スクールに関する研修機会の設定などに取り組む。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育

　二十七年度をもって閉校となる南中小学校について、一部施設を公民館分館として活用するが、今後も地域と協議を進めながら活用方法を検討する。

▽基礎学力の定着

・学校改善プランを適宜見直し、加配教員や学習支援員、特別支援教育支援員等の効果的な活用を図り、一人ひとりの子どもに応じた基礎基本の定着を図る授業改善を全校で進める

・放課後や家庭での望ましい生活習慣の形成、学習時間の確保が重要であることから、「家庭学習の手引き」の活用、放課後や長期休業中の学習サポートなど、学校と家庭が一体となった取組を進める

・学力の基礎となる言語活動の充実を図るため、「朝読」「家読」を進めるとともに、「第二次なかふらの町読書活動推進計画」や社会教育活動と連携した読書活動を進める

▽豊かな心の育成

　各学校で「道徳の時間」を要とし、教育活動全体で道徳教育に取り組む。また、町いじめ防止基本方針に沿って、学校、家庭、地域とともに、町教委、町、関係機関が一体となって地域社会全体でいじめの防止に当たる。

▽体力・健康に関する指導

　各学校や地域の特色を生かした体力・運動能力向上運動を進めるとともに、地域や家庭での運動習慣や意識の啓発を進め、部活動、スポーツ少年団活動などの育成、支援を通じて子どもの体力向上に取り組む。

　また、町健康増進計画に基づき、各学校でフッ化物洗口を実施する。

▽特別支援教育の推進

　保健、福祉、学校との連携のもと、就学指導等について一体的に進めるとともに、コーディネーターを中心に連携と研修啓発機会の拡充に努める。

▽幼小連携・学校間連携

　幼児と児童の交流活動による幼小連携、また、各小学校と中学校の連携を推進する小中学校連携会議を核に、子どもの成長の各段階での円滑な接続に努める。

▼社会教育

▽地域の教育力

　学校・家庭・地域による「学社融合推進事業」「三世代交流学習事業」による世代間交流、「学校支援地域本部」による学校支援の体制づくりを進めており、継続して教育力を活性化させる活動に取り組む。

　また、学校と地域住民等が協働しながら、子どもたちの学びと健やかな成長を支え、「地域とともにある学校づくり」の制度、コミュニティ・スクールについても研修機会を設ける。

(市町村 2016-03-18付)