鹿追町教委の２８年度教育行政執行方針―臼井委員長説明　心に響く道徳教育展開　５歳児から高３までの一貫教育推進

（市町村 2016-03-18付）

鹿追町教委・臼井あや子委員長

　【帯広発】鹿追町教委の臼井あや子教育委員長＝写真＝は町議会第一回定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。人間として調和のとれた育成を目指して、子どもの発達段階に応じた心に響く道徳教育を展開していく。また、バイオガスプラントや十勝しかおいジオパークなどの貴重な自然等を学び、五歳児を含めた十三年間の一貫した教育の推進と教育課程の改善・充実に努めていく。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学力・体力の向上

　学力の向上については、全国学力・学習状況調査の結果分析をもとに学校改善として学力の向上のための具体的な方策に取り組んでいく。

　体力の向上については、体育・保健体育科の授業はもとより、日常において体力の向上が図られるよう努めている。また、子どもたちの健康保持増進の取組として進めているフッ化物洗口は、一人当たりの虫歯本数が年々減少してきており、引き続き進めるとともに、安心安全な給食を提供していく。

▼道徳の充実

　学校教育において、人間として調和のとれた育成を目指して、子どもの発達段階に応じた心に響く道徳教育を展開し、児童生徒の内面に根ざした道徳性の育成を図っていく。

▼信頼される学校づくり

　学校が、地域や子どもたちの実情に応じて主体的に創意工夫のある教育活動を展開し、保護者や地域住民の参画しやすい環境を整え、学校評議員制度を通じ、学校が組織的・継続的にその運営の改善を図ることにより、信頼される学校づくりを進めていく。

▼幼小中高一貫教育の推進

　認定こども園等の五歳児も含む、英語を基本とした国際理解教育の確立とともに、国内でも先進的に進めているバイオガスプラントや十勝しかおいジオパーク等の貴重な自然等を学び、十三年間の一貫した教育の推進と教育課程の改善・充実に努めていく。

▼社会教育の推進

　活動の核となる町民ホール等施設の活用と町民の主体性が発揮される学習機会の創造を促し、学習の成果が新たな学習要求への連鎖を生み出すような、学習と実践の循環が生まれるよう進めていく。

　家庭教育については、昨年より進めている「鹿追すくすく運動」を継続して行い、学ぶための土台である生活習慣の向上を目指し、豊かな心を育むため、学校・家庭・地域が連携した取組を支援する。

　図書館については、読書活動の推進拠点施設として、幼児から高齢者までが充実して利用できる学びの環境を整備するとともに、学校との連携によって子どもたちの読書活動の充実を図る。

(市町村 2016-03-18付)