厚沢部町教委の教育行政執行方針―中井教育長説明　ＣＳ導入に向けて準備　ＩＣＴ活用し学習指導改善

（市町村 2016-03-22付）

厚沢部町教委・中井文夫教育長

　【江差発】厚沢部町教委の中井文夫教育長＝写真＝は八日、第一回町議会定例会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。学校教育では、「学校運営協議会（コミュニティ・スクール＝ＣＳ）」の導入準備を進めるとともに、実物投影機の活用を目的とする教育ソフト活用推進委員会を組織し、学習指導の改善を図る考え。

　執行方針の主な内容はつぎのとおり。

【学校教育】

▽安全・安心で、信頼される学校づくりの推進

　地域総がかりでの教育実現を目指す「学校運営協議会（コミュニティ・スクール）」導入の準備を進めていく。町内中学校三校の統合、美和小学校の閉校については保護者、地域の方々の思いや考えを大切にしながら、具体的な道筋を示し、進めていく。

▽基礎学力の定着を図る学習環境の充実

　効果的な学習指導を展開するために、少人数指導教員や退職教員などの人材を導入し、ＴＴによる学習指導や、習熟度別学習指導などの多様な学習形態を取り入れた指導の展開を図る。

　町内全校の教室に配置された実物投影機の活用を図るため、教育ソフト活用推進委員会を組織し、研修を深め、子どもたちにとって分かりやすい学習指導の改善を図る。

　町教研、南部三町教育研究会、町複式研究会などの各教育関係団体との連携を積極的に進め、町内の子どもたちの現状や課題を共有し、解決のための手だてを講じる。

▽豊かな心とたくましい体を育む教育

　学校給食の充実を図るため、二十九年度の開設に向けて総合給食センターの整備に取り組んでいく。

▽子ども一人ひとりのニーズに応える特別支援教育の充実

　「町特別支援教育連絡協議会」を中心にし、各学校の特別支援の校内委員会との連携を密にしながら、町内の子どもたちの現状と課題を把握し、支援体制の整備と指導の充実を図る。

　二十八年度は、三校に「特別支援学級」を設置、さらに三校に「特別支援員」を配置し、様々な発達障害の児童生徒に対し、きめこまかに学習活動上のサポートを行うことで特別支援教育の充実を図っていく。

【社会教育】

▽青少年教育の健全育成　　「創造の翼中学生国内派遣研修」「土曜日の教育支援体制等構築事業」、地域における学習やスポーツ、ボランティア活動などの様々な体験活動の一層の支援と充実を図っていく。

(市町村 2016-03-22付)