苫前町教委の教育行政執行方針―池田教育長説明　学力向上に向けＴＴを全校で実施　効果的な読書活動支援へ

（市町村 2016-03-23付）

苫前町教委・池田文敏教育長

　【留萌発】苫前町教委の池田文敏教育長＝写真＝は、七日に開会した第一回定例町議会で二十八年度教育行政執行方針を説明した。確かな学力を育むためにチーム・ティーチングなどの取組を進める。このほか、主体的に対応する力を育むため、読書活動を推進していく考えを示した。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【自立し社会で生きる実践的な力の育成】

▼確かな学力を育む教育の充実

　一つの授業に複数の教員が指導に当たる「チーム・ティーチング」は、学習意欲の向上につながるきっかけとなるものとして非常に有効な手法であり、習熟度別指導と併せ、全学校でこれを取り組む。

　苫前・古丹別の両地区に配置している「学校教育支援員」については、着実に成果が表れていることから、引き続き配置するものとし、特別な配慮が必要な児童生徒への支援を中心に、分かりやすい授業づくりを目指す。

　また、放課後や長期休業中の学習をサポートするため、各学校において補助的な学習機会を設けるほか、子どもたちの家庭学習の定着、学力・体力の向上を目的とした「子ども朝活事業」を実施する。

　さらには、子どもたちが自立心や協調性を学び、生活習慣や社会性の向上を目指すため、水辺の楽校などの地域資源を活用した自然体験活動や公民館宿泊体験事業を展開する。

▼主体的に対応する力を育む教育の推進

　基礎学力や考える力を身に付け、豊かな感性や創造性を育むためには、幼少期からの読書活動が効果的であることから、「町子どもの読書活動推進計画」に基づき、保育園・保育所・各学校・公民館図書室がそれぞれ独自の活動を進めるとともに、相互に連携し合い、発達段階に応じた本との出会いや効果的な読書活動の支援に努める。

　各学校においては、子どもの居場所となる学校図書館づくり、「朝読書」や読み聞かせ、図書資料の充実など、ハード・ソフト両面での整備に努める。

　また、公民館図書室、役場ロビー図書コーナーにおける環境整備や子どもから大人まですべての町民を対象とした普及活動を進め、読書に親しむ機会を広げていく。

(市町村 2016-03-23付)