健全運営へ会務見直し　道退職校長会が定期総会開く

（関係団体 2016-05-20付）

本年度は改善策の周知を図り、２９年度から実施の方向で検証していく

　道退職校長会（永峰貴会長）は十三日、ホテルライフォート札幌で二十八年度定期総会を開催した＝写真＝。会の健全な運営に向けて、一年かけて審議を進めてきた会務運営検討委員会が検討結果を報告。地域懇談会における年度ごとの旅費を軽減するため従来の八地域を十地域に改編、会報の発行を年四回から年三回とする、役員・理事数等を現行の三十五人から二十八人に減員するなどの提案を了承。本年度は改善策の周知を図り、二十九年度から実施の方向で、検証していくこととした。

　総会には会員、役員、来賓を合わせ約百三十人が出席した。

　国歌斉唱に続き、永峰会長があいさつに立ち、「新加入者を増やし、退会者を出さない魅力ある退職校長会としての努力とともに、退職五年目以降の未加入者への呼びかけの必要に迫られている」と指摘。「第一号議案が会務運営検討委員会の報告。支部活動を何とか円滑にできることを願っての提案となっていることを理解いただきたい」と求めた。

　最後に、「現職の応援団として役割を精一杯果たすことが会員一人ひとりにとって生きがいとなり、新たな創造力を生む、そんな活動を積み上げていきたい」と呼びかけた。

　続いて、道教委の梶浦仁学校教育監、札幌市教委の檜田英樹教職員担当部長、全国連合退職校長会の田中昭光常任理事が祝辞。「本道の将来を担う子どもたちが高い志と向上心をもち、心豊かにたくましく成長できるよう、教育に関する豊富な経験と識見をもとに、北海道の教育施策に指導、協力をいただきたい」（梶浦学校教育監）、「五十年を超える活動、それを支えてきた校長一人ひとりが常に気力を充実させ、強い決意、精神力をもって、これまでの豊かな経験や優れた英知とともに、教育に対し今も熱い思いをもち、私どもに対して示唆を与えてもらっていることに深く感謝する」（檜田教職員担当部長）、「長年にわたり学校教育に貢献してきた皆さんの知識、経験や実践力を生かし、学校支援や地域社会の再生に向け、活躍されることを期待している」（田中常任理事）などと述べた。

　議事に移り、二十七年度の活動・事業、会計決算・監査、「北海道教育の日」道民運動推進協議会の活動など報告事項を承認。引き続き、会務運営検討委員会の報告および会則の改定、二十八年度の活動方針、事業計画、会計予算について審議し、いずれも原案どおり決定した。

　会務運営検討委員会は、検討結果として、①もち回りで開催している地域懇談会の年度ごとの旅費を軽減するため、従来の八地域を十地域に改編②会報『退職校長会だより』は新たな発想による誌面づくりに取り組むとともに、発行を年四回から年三回とする③役員・理事数等を現行の三十五人から二十八人に減員する④会費免除の名誉会員は満百歳以上とする―ことなどを提案。本年度は改善策の周知を図り、来年度から実施の方向で、検証していくこととした。

　活動方針には、「支部と本部、支部間相互の連携を一層深め、組織の強化とその活性化を図る」「会務運営検討委員会の報告を受け止め、活動が円滑に推進されるよう努める」など六点を盛り込んだ。

　地域懇談会は、根室地区支部が主管し、七月十日中標津町で道東根室地域懇談会（根室地区・根室市・釧路地区）を開催。

　また、熊本地震の被災地へ義援金二十万円を届けることを全会一致で決めた。

　役員の一部を交代。旭川支部の桑原憲一理事長を副会長に選任した。

　最後に、「子どもたちの安全や心の教育についての支援活動の強化に努める」など五項目を柱とする総会宣言決議を採択した。

(関係団体 2016-05-20付)