道エネルギー環境教育研が総会・講演会　来年度大会に向け準備　新委員長に山本校長（札幌市発寒東小）

（関係団体 2016-05-25付）

総会で選出された山本新委員長

　道エネルギー環境教育研究委員会は十四日、ホテルライフォート札幌で二十八年度総会・講演会を開催した。来年度の第七回研究大会札幌大会開催に向けた準備委員会の設置、旭川支部研究大会を中心とした道内視察研修の実施、八月開催の日本エネルギー環境教育学会全国大会での研究発表、勉強会や全体研修会の開催などを盛り込んだ事業計画を決めた。二十八年度の役員体制の報告があり、新委員長に札幌市立発寒東小学校の山本豊校長が就いた。

　総会では冒頭、山本委員長があいさつ。熊本地震の犠牲者、被災者に哀悼の意を表した上で、「東日本大震災以降、熊本地震においてもエネルギー環境問題は、これまで以上に私たちにとって身近な問題となっている。私たち自身にも、正しい情報が必要だということを痛感させられた」と述べるともに、「本道に住む私たち自身も、未来に向けて、エネルギーと環境についてさらに考えていく必要がある」と指摘。「これからの未来を創造していく子どもたちには、溢れる情報から的確に、多面的にとらえられるよう、正しい情報を伝え、確かな判断力を育んでいかなければならない。本会は、未来を創る子どもたちにエネルギー環境問題を通して、持続可能な、大きな夢を描けるような取組を今後も進めていきたい」と呼びかけた。

　議事に移り、本年度の役員体制や活動計画、事業計画などについて報告。活動計画に、「これまでの活動を基礎に、委員会の目指す“エネルギー環境教育”の研究推進とわが国のエネルギー施策との整合性と実践研究をさらに進める」などを掲げ、「これまでの研究成果をもとに、引き続き、その発展、深化を図り、エネルギー環境教育の在り方の展望について発信する」「必修教科をはじめ、全領域を対象とした授業実践の充実」などに努めていくことを確認した。

　具体的には、二十九年度に計画している第七回道エネルギー環境教育研究大会札幌大会開催に向け、準備委員会を立ち上げることを決定。運営や授業者、日程などを検討していく。

　また、旭川支部研究大会（十一月十一日、旭川市立東光小・北星中）を中心に道内視察研修を行うほか、日本エネルギー環境教育学会第十一回全国大会（八月九・十日、札幌市立山の手小）での研究発表、勉強会（十二月三日、ホテルライフォート札幌）や全体研修会（二十九年二月十一日、ホテルライフォート札幌）の開催などを盛り込んだ。

　総会終了後、「電力システム改革とＩｏＴ」をテーマに、㈱三菱総合研究所客員研究員のダニエル・ウォルター氏、主席研究員の古屋俊輔氏、客員研究員の中原豊氏を講師に講演会を行った。

　二十八年度の役員体制はつぎのとおり（高校代表の幹事は未定）。＝敬称略＝

▽委員長＝山本豊（札幌市立発寒東小校長・新）

▽幹事長＝榎並典昭（札幌市立稲穂中教頭）

▽幹事＝小池千秋（開発部会長、札幌市立信濃中校長）、清水禎一（研究部会長、札幌市立手稲西中校長）、高原健（広報部長、札幌市立手稲東中教頭・新）、杉山憲一郎（大学代表、北大名誉教授）

(関係団体 2016-05-25付)