２定道議会一般質問（２８年６月２４日）　飲酒運転根絶へ道・道教委・道警　意識改革等のプラン策定　公表や処分の在り方検討も

（道議会 2016-06-28付）

　道職員や公立学校教職員、警察官が酒気帯び運転によって相次いで逮捕、検挙された事案にかかわって高橋はるみ知事は、二十四日の二定道議会本会議において、道、道教委、道警本部が連携して新たな再発防止策を打ち出す考えを示した。具体的には、「意識改革を徹底する取組や、交通安全運動の実践といった取組を充実するためのプラン」を「飲酒運転根絶の日」の七月十三日までに策定することを表明。柴田達夫教育長は、各学校における会議や研修を通した教職員への指導の強化、公表や処分の在り方の検討とともに、「知事部局が策定する新たな取組プランとも連動し、飲酒運転の根絶に向けた取組を一層強化していく」と説明した。

　二十四日に開かれた二定道議会本会議で、村木中議員（自民党・道民会議）、笹田浩議員（民進党・道民連合）、赤根広介議員（北海道結志会）がそれぞれ一般質問で取り上げた。

　高橋知事、柴田教育長、北村博文警察本部長は、道飲酒運転の根絶に関する条例に基づき、道民挙げた取組を進めている中での不祥事として謝罪した。

　その上で、高橋知事は、事案の発生後、「各部長、振興局長等に対し、交通法規の順守を徹底するよう指示したほか、事案を踏まえ、公表や処分、情報伝達の在り方を検討するよう、担当部局に指示を出した」と説明。

　今後は、「道飲酒運転根絶推進協議会に道庁、道警、道教委の人事担当職員が参画して、民間企業などとの一層の連携強化を図る」とともに、新たな方策として、「意識改革を徹底する取組や、交通安全運動の実践といった取組を充実するためのプランを、〝飲酒運転根絶の日〟の七月十三日までに策定し、道職員による飲酒運転の根絶に向けた取組を徹底していく」と表明した。

　柴田教育長は「各学校において、職員会議や校内研修を通し、教職員への指導をより強化する」「教職員自らが組織するマイカークラブの活動を通して、交通安全に対する意識の啓発に、より一層積極的に取り組む」と述べた。

　また、「飲酒運転を抑止する観点から、公表や処分の在り方を検討するとともに、道飲酒運転根絶推進協議会への参加を通じて、関係機関との連携強化を図りながら、今後、知事部局が策定することとしている、新たな取組プランとも連動し、飲酒運転の根絶に向けた取組を一層強化していく」との考えを示した。

　北村警察本部長は、道知事部局や道教委と連携し、情報共有を図りながら、飲酒運転根絶を図る方針を示した。

(道議会 2016-06-28付)