釧路市愛国小で出前授業　楽しみながら防災学ぼう　建設コンサル協会がゲームで指導

（学校 2016-09-05付）

防災意識や社会資本整備の重要性を理解した

　【釧路発】釧路市立愛国小学校（髙橋幸士校長）で八月三十一日、建設コンサルタンツ協会北海道支部による防災出前授業が行われた。受講した四年生百三十八人は、グループごとに防災に関するゲームに取り組み、防災意識や社会資本整備の重要性を楽しみながら理解していた。

　同支部では、東日本大震災を教訓に社会貢献活動の一環として、札幌市立大学の学生と協力し、子どもたちが楽しく遊びながら防災に関する知識を身に付けることができるゲーム形式の教材〝防災勇者〟を製作。二十五年度から道内の小学校や児童会館に寄贈し、出前講座を行っている。

　今回、管内で初となる防災出前授業を実施。愛国小四年生四クラスで行った。

　うち、二組では、はじめに同支部事業推進小委員会の岩橋弘典委員長が、防災のための社会資本整備について説明。「社会資本整備に合わせて、みんなの防災意識を高めることが大切」と呼びかけた。

　次いで、同委員会の若林理副委員長が〝防災勇者〟について説明。児童は八グループに分かれ、同委員会のメンバーのサポートのもと、ゲームを開始した。

　児童たちは、サイコロを振り、ボード上にある「地震・津波・地滑り・火事・洪水・落石・吹雪」という七種類のカードを、「雪崩予防柵」や「水門」「高いところに逃げる」などのカードで退治しながらゴールを目指した＝写真＝。災害の予防や対応策を楽しみながら学ぶとともに、皆で協力してゴールする喜びを味わった。

　同委員会の畠秀明幹事は「海の近い釧路市の子どもたちにとって、“津波が来たときにどうするか”など、防災について考えてほしい」と防災意識の向上を期待した。

　なお、同校に三十二セットの〝防災勇者〟が寄贈された。児童は「防災の大切さが分かった。また皆でゲームを楽しみたい」と話していた。

(学校 2016-09-05付)