北見工業高で特別講話　建設業の魅力知って　仕事の意義、内容を紹介

（学校 2016-09-09付）

身近な材料を使ったタワーづくりを通し、建設業に必要な能力を学んだ

　【網走発】北見工業高校(飯田耕一郎校長)で八月下旬、オホーツク二建会（鴨下辰哉会長）による建設講話が行われた。建設科一年生四十人を前に渡辺忍事業委員長（吉井建設㈱専務）が「必ず誰かの役に立つ仕事」などと建設業の魅力を紹介。後半は同会メンバーのサポートのもと、チームワークと創造力を競うゲーム「マシュマロチャレンジ」を行った。

　建設現場の実践的な講話を通して、二年次以降のコース・進路選択の一助にするとともに、建設業の魅力等を発信することが目的。鴨下会長はじめ同会メンバー八人のほか、道建設部建設管理課の永井清隆主査が来校した。

　講話で渡辺事業委員長は、オホーツク二建会の概要を紹介した上で、建築と土木の仕事について説明した。

　建築については、「人が過ごす場所をつくる仕事」と紹介。土木については、「四つの“み”からなっている」とし、①みち（道路、橋、トンネル）②みず（川、ダム、水道）③みどり（公園、造園、農業土木）④みらい（ごみ処理、通信基地局、メガソーラー）―を挙げ、「世の中をつくる仕事」と述べた。

　また、高架橋の建設を例に、「建設業は、一つのものを作るために、いろいろなプロ、職人が集まってチームワークで仕事に当たっている」とし、就職するときには、「なんのプロになりたいかを考えてほしい」とアドバイス。現場見学会に参加する機会があれば、「実際の仕事を見るとともに、現場の空気を感じ取ってほしい」と求めた。

　おわりに、「建設業は生活と密着している。必ず誰かの役に立っている仕事。ぜひ、建設業に就いてほしい。一緒に働けることを楽しみにしている」と呼びかけた。

　このあと、永井主査の説明のもと、若手建設業従事者へのインタビューなどを収録したビデオ「建設やってみた」を視聴。続いて、チームワークと創造力を養うゲーム「マシュマロチャレンジ」を行った。マシュマロ、パスタ、テープ、糸を使ってタワーをつくり、その高さを競うもの。タワーをつくるには、計画、役割分担、時間配分、材料配分、状況判断、コミュニケーションが必要で、生徒たちは、少しでも高く立てようと、知恵を出し合っていた。

(学校 2016-09-09付)