中札内村立上札内小の「Ｕチャレ」　一輪車で体力向上を　３ヵ月間の取組スタート

（学校 2016-09-15付）

一輪車競技世界チャンピオンの松田氏を講師に迎えて実施

　【帯広発】中札内村立上札内小学校（戸塚信校長）は八日、一輪車による体力向上プロジェクト「Ｕチャレ」をスタートさせた。体育授業の一環として行っているもので、運動する意欲、体力の向上が目的。この日は一輪車競技世界チャンピオンの松田良平氏を講師に迎え、一輪車に乗るコツや楽しさなどを学んだ。

　ユニサイクル（一輪車）チャレンジ、略して「Ｕチャレ」の実施期間は、九月～十二月の三ヵ月間。「Ｕチャレ１～３」の三つを設定し、それぞれの課題・目標にチャレンジする。

　「Ｕチャレ１」では、松田氏を講師に一輪車教室を行い、一輪車に乗るための技術を習得させるとともに、楽しさや喜びを実感させる。

　「Ｕチャレ２」では、一輪車発表会で松田氏と共演することを目標に日々の練習を重ね、スモールステップの課題を設定し、技術の習得を目指す。

　「Ｕチャレ３」では、十二月九日に予定している一輪車発表会で、練習の成果を披露し合う。松田氏との共演によって達成感を実感させるとともに、運動に対する興味・関心を高め、日常的に運動に親しもうとする意識を育てる。

　この日は、「Ｕチャレ１」として、松田氏による一輪車教室を実施。同校では、教室を開くに当たって、①試す②喜ぶ③夢中になる④（講師に）あこがれる―の四点を児童が意識するよう指導した。

　松田氏ははじめに、一輪車の乗り方のポイントやコツなどを実演を含めながら紹介＝写真＝。「土踏まずで乗らないでつま先を使ってこいで」「背筋は常に伸ばして前を向いて」などとアドバイスした。

　続いて、実技講習を行い、基本的な乗り方や練習の仕方などを学習。児童たちは慣れない乗り物に悪戦苦闘しながらも、懸命に取り組んだ。

　つぎに、二グループに分かれて、実技講習で得た成果を全体で交流した。このあと、松田氏の演技を観覧。児童たちは目を輝かせながら夢中になって見入っていた。

　おわりに、「Ｕチャレ２、３」に向けての決意を表明。児童たちは、「きょうのＵチャレで少し上達した。今後も一生懸命練習していきたい」「練習では転んでしまったけれど、少し上達した気がする。もっと練習して上手になりたい」などと発表していた。

　戸塚校長は「この活動を通して、児童同士が協力し、楽しみながら体力を向上させることにつながるのではないか」と期待。「今後、たくさん練習を重ねてどんどん上達していってほしい」と話していた。

(学校 2016-09-15付)