滝川西高　グローバル・クラスメート開始　オンラインで異文化交流　楽しみながら英語力、国際感覚育成

（学校 2016-09-26付）

アメリカの高校生とＳＮＳを通じて交流

　【岩見沢発】滝川西高校（阿部孝志校長）は九月から、アメリカの高校生とＳＮＳを通じて交流するオンライン文化言語交流プログラム「Ｇｌｏｂａｌ　Ｃｌａｓｓｍａｔｅｓ」による英語教育を開始した。英会話科目を選択する二年生三十四人が参加し、交流用の掲示板に自己紹介の文章や画像を投稿すると、アメリカの高校生から即座に返信が届いた。生徒は「投稿したあとすぐに返信が来て驚いた。オンラインで海外の人と交流することはとても面白い」と話していた。

メッセージや画像のやりとりを通して、英語によるコミュニケーション能力を高める生徒たち

　「Ｇｌｏｂａｌ　Ｃｌａｓｓｍａｔｅｓ」は、オンライン交流を通して英語力、コミュニケーション能力、異文化理解に対する積極性を育む教育プログラム。アメリカのＮＰＯ法人がプログラムの企画・運営を担当し、同プログラムに参加する日米の高校がペアとなり、交流用の公設掲示板で英語、日本語両方で意見を投稿し、交流を深める。

　実施期間は九月～翌年二月の約半年。話題となるトピックに関しては両校の担当教員、ＮＰＯ職員のコーディネーターの三者が、テレビ会議を通して協議・決定する。

　スマートフォンのアプリケーションを使うことで時間、場所を問わず自由に意見を投稿でき、他のＳＮＳサービスと同様にメッセージのほか、画像や動画データもアップロードできる。

　九月上旬、同プログラムを使った初回となる授業を実施。同校で英会話科目を選択する二年生三十四人が、ニューヨーク州スタイヴェサント高校の生徒とのオンライン上の交流を開始した。

　この日、両校の生徒が掲示板上に自分の名前や趣味を紹介。好きなスポーツや音楽、アニメなど様々な話題に関するメッセージや画像のやりとりを行い、異文化との交流を楽しんでいた。

　次回以降は、互いの学校内容を紹介し合うなど、様々な話題で交流を深めていく。また、菓子や文房具、雑貨などを詰め合わせた箱を交換し、開封した様子を動画で投稿し合う「Ｏｍｉｙａｇｅ　ｅｘｃｈａｎｇｅ」も実施する予定。

　プログラムの導入を進めた秋田泰教諭は「参加者だけが閲覧できる管理された掲示板で、安全性も高いと思う。英語で表現、交流することの楽しさを知り、積極性とコミュニケーション力を身に付けてくれれば」と期待する。

(学校 2016-09-26付)