建設業者が泊小児童に出前授業　ものづくりを楽しんで　レンガでアーチ橋づくりなど

（学校 2016-10-03付）

完成したアーチ橋の上を歩き、強度を確かめた

　【倶知安発】泊村立泊小学校（水口正紀校長）は九月中旬、村内の建設業者・茅沼建設工業㈱（三宅節雄社長）と連携して四年生対象の「体験して学ぶ〝ものづくり〟の世界」を行った。児童たちはレンガによるアーチ橋づくりを体験したほか、同社の保有する除雪機械を見学・試乗。体験を通して建設業への興味・関心を深めていた。

　同社は本年度、後志総合振興局小樽建設管理部発注「泊泊村１６急傾斜地」の施工を担当。日ごろお世話になっている地域への恩返しとして、泊小の児童たちを対象に、道路・橋梁の重要性や社会資本を整備する建設業の仕事について理解してもらおうと企画した。

　当日は児童十一人と引率教諭、教頭のほか、泊村教委員会の森和稔教育長と後志教育局教育支援課の石﨑幸男主査も参加した。

　活動に先立ち、あいさつに立った三宅社長は「みんなで協力しながら、ものづくりを経験して楽しんでほしい」と呼びかけた。

　続いて、井森将博常務がレンガ・アーチ橋づくりについて解説した。

　このあと、レンガ・アーチ橋づくりに挑戦。一橋当たり、大小合わて約五十個のレンガを上手に並べ、水分を含んだ砂で目地を埋めたあと、上から木槌で叩くと、三径間のアーチ小型橋が出現した。児童たちは、完成した橋の上を歩いて強度を確かめた。最初は怖がりながらも、崩れずに歩くことができると、歓声を上げながら笑顔をみせた＝写真＝。

　このほか、ロータリー除雪車やタイヤショベルを見学・試乗するなど、児童たちにとって、様々な活動を通して建設業の一端にふれる貴重な時間となった。

　児童たちは、「レンガアーチ橋はとても丈夫だと分かった」「レンガはすごく難しい材料でできているのかと思っていたが、砂と水でできているのだと知ってびっくりした」と話していた。また、社員に「女子でも建設業で働けるのか」と質問するなど、女子児童も建設業界に興味をもった様子だった。

(学校 2016-10-03付)