札幌市平岸高台小〝博物館クラブ〟　レプリカづくりに挑戦！　研究に必要な複製技術学ぶ　

（学校 2016-09-28付）

石こうで親指のレプリカを製作した

　札幌市立平岸高台小学校（池田哲也校長）の博物館クラブに所属する児童十二人が十五日、札幌市博物館活動センターにおける本年度最後の活動を行った。今回は学芸員の指導のもと、石こうで親指のレプリカづくりに挑戦した＝写真＝。

　ことし三月、博物館活動センターが同校付近に移転。児童から「センターでクラブ活動をしてみたい」との声が寄せられたことをきっかけに、博物館クラブが発足した。六月には施設内を見学したほか、有孔虫の化石を取り出すクリーニング作業を体験。校内では活動の成果を取りまとめるとともに、来年度に向けてクラブメンバー募集用のプロモーション映像を制作する。

　当日、講師を務めた古澤仁学芸員は、レプリカを「多くの人に研究してもらうために化石を完ぺきに複製する技術」と説明。本物に比べて軽く、接着や組み立てが簡単だというメリットを伝えた。

　このあとレプリカづくりを実施した。型取り剤入りが入った紙コップに親指を差し込み、型を製作。型が固まったのを確認し、慎重に石こうを流し込んでレプリカを完成させた。子どもたちは、自分の指と比べたり互いに見せ合ったりしていた。

　古澤学芸員は「机の上に置いて、お守りにしてほしい」と一言。リーダーの保岡心菜さんは「レプリカをつくるのは初めて。驚くことがいっぱいあって良い体験になった」と一日を振り返り、お礼を述べた。

(学校 2016-09-28付)