札幌市教委に海外科学合宿成果報告　海外のレベルを実感　札幌開成高の齊藤君

（学校 2016-09-12付）

　国立研究開発法人科学技術振興機構が実施している「アジアサイエンスキャンプ２０１６」に参加した札幌開成高校（石黒清裕校長）コズモサイエンス科三年生の齊藤健瑚君が一日、市教委を表敬訪問した＝写真＝。グループセッションなど取り組んできた活動の成果を報告。長岡教育長は「世界にはばたき、若者に夢を与える人になってほしい」とエールを送った。

　同キャンプはアジア二十ヵ国以上の学生が、ノーベル賞学者や世界トップレベルの研究者による講演、ディスカッション・セッションなど科学の面白さを体験し、交流を深める国際的な科学技術合宿となっている。

　十九年度から開催されているもので、今回は八月二十一日から二十七日までの期間、インドのバンガロールなどで行われた。日本からは同校の齊藤君も含めて二十人が参加した。

　この日、齊藤君と石黒校長が市教委を訪問。長岡教育長と大友裕之教育次長に活動の成果を報告した。

　同校ではスーパーサイエンスハイスクール（＝ＳＳＨ）事業やスーパーグローバルハイスクール（＝ＳＧＨ）事業で海外研修を行っており、齊藤君はその経験で身に付けた英語を駆使して、講演やグループセッション等に取り組んできたことを説明した。

　「日本と海外のレベルの差を知ることができた。自分の夢の実現に向けてこれから高校・大学で国際的な視野や英会話を学ぶなど努力していきたい」と意気込みを語った。

　長岡教育長は「世界にはばたくためにはいろいろな困難や失敗があると思うが、めげずに努力することで自分の糧となる。若者に夢を与える人になってほしい」とエールを送った。

　石黒校長は「同校のコズモサイエンス科のプログラムで、生徒が様々なことを学び、育っている。この伝統を市立札幌開成中等教育学校にも引き継げれば」と話していた。

(学校 2016-09-12付)