十勝局が道徳教育推進教師研修　教科化へのポイント確認　講義や演習、発表を通し

（道・道教委 2016-10-04付）

道徳教育の在り方や道徳教育推進教師の役割などについて理解を深めた

　【帯広発】十勝教育局は九月二十六日、十勝教育研修センターで二十八年度道徳教育推進教師研修を開催した＝写真＝。小・中学校および特別支援学校小・中学部の道徳教育推進教師六十五人が参加。参加者は、講義や演習、実践発表などを通して、道徳教育の在り方や道徳教育推進教師の役割などについて理解を深めた。

　同研修は、道徳科の充実等にかかわる説明や協議等を行い、道徳教育推進教師としての資質・能力の向上を図ることを目的としている。

　開会、オリエンテーションに続き、十勝教育局教委育支援課義務教育指導班の吉村公孝主査が「道徳の現状と課題」と題して講義した。

　はじめに、吉村主査は「学校間や教師間の差が大きい」「各教科等との役割分担や関連を意識した指導が不十分」「指導方法に不安を抱える教員が多い」などを道徳教育の課題として提示。その上で参加者は、自校の道徳教育の現状について交流した。

　続いて、道内・管内の道徳性にかかる児童生徒の状況や道徳教育の全体計画の作成状況等を確認。その上で、道徳の教科化における重要なポイントとして、①学校の道徳教育の目標を明確にする②学校の重点内容項目を明確にする③重点内容項目にかかわる具体的な指導の機会、時期を明確にする④道徳教育の全体計画および別葉を作成する⑤道徳の時間の年間指導計画を整備する⑥道徳の時間を確実に実施する―の六点を挙げ、道徳の教科化に向け準備を進めるよう呼びかけた。

つぎに、大月さゆり指導主事が道徳教育の指導計画の工夫改善について説明したほか、道教育大学附属釧路中学校の齊藤貴文教諭を講師に「道徳の時間の充実」をテーマに演習を実施した。

　このあと、本別町立本別中学校の田畑政樹教諭が「道徳教育推進教師を中心とした指導体制の改善・充実」をテーマに実践発表。参加者は、道徳教育の在り方や道徳教育推進教師等の役割などについて協議を深めた。

(道・道教委 2016-10-04付)