道教委が幼児期特別支援研修会 校内研修プログラム活用 指導・支援の在り方など研鑚
(道・道教委 2016-10-03付)

幼児期特別支援研修会
47人が参加

 道教委は九月上旬、道庁赤れんが庁舎で「幼児期の教育に携わる方のための特別支援教育研修会」を開いた=写真=。幼稚園・認定こども園・保育所の職員など四十七人が参加。講義や演習などを通し、特別な教育的支援を必要とする幼児に対する、「校内研修プログラム」を活用した指導・支援の在り方などについて研鑚を積んだ。

 同研修会は、発達障がいを含む特別な教育的支援を必要とする幼児の理解や指導・支援の向上のため、特別支援教育の視点で整理した校内研修資料「校内研修プログラム」を活用した研修を行い、幼稚園などでの特別支援教育の一層の充実を図ろうと開かれたもの。

 まず、特別支援教育課の仙北谷逸生主査が、「特別な教育的支援を必要とする幼児の理解と指導・支援~〝校内研修プログラム〟〝実践事例集〟の活用」をテーマに説明・演習。幼稚園における特別支援教育の考え方について、障がいがあるかないかだけではなく、個別の支援が必要かどうかを判断し、特別な教育的支援を必要とする子どもに、必要な支援をしていく必要性があること、全体への配慮が行き届いた秩序ある温かい学級づくりが最大の支援となることなどを説明した。

 また、道教委が作成した「校内研修プログラム」や『実践事例集』などを活用し、園全体でより良い支援を生み出す必要性を指摘。「校内研修プログラム」で例示している研修シートを活用して演習を行った。

 続く講義・発表1「特別な教育的支援を必要とする幼児への支援の実際」では、美唄市立栄幼稚園の東海早苗園長が「校内研修プログラム」を活用して特別支援教育への理解を深め、学級づくりなどに取り組んだ同園の実践事例を紹介。特別な教育的支援を必要とする子どもへの支援の視点が、すべての子どもたちにとっても重要になることなどを説明した。

 このあと、特別支援教育課の津川周一指導主事が「個別の教育支援計画の作成と活用」について演習・協議。個別の教育支援計画を作成する際の保護者との相談や、作成した教育支援計画をもとに、幼稚園などでの指導・支援を小学校に引き継ぐ取組について、「校内研修プログラム」を活用し、ロールプレイング形式で演習した。

 協議・発表2「特別な教育的支援を必要とする幼児を地域で育てる~小学校や福祉課等との連携」では、共和町立はまなす幼児センターの山内理恵所長が、同町において、幼児センターを中心に、家庭や関係機関、学校などが相互に連携した子どもの支援体制について、事例を挙げて発表した。

 研修会終了後、参加者からは、「役立つ実践を聞くことができた」「ロールプレイ、演習が参考になった」などの感想が寄せられた。

(道・道教委 2016-10-03付)

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