全国学力・学習状況調査結果の概要
(道・道教委 2016-09-30付)

 道教委が二十九日に発表した二十八年度全国学力・学習状況調査の本道分調査結果のうち、主な調査項目の概要はつぎのとおり。

【教科に関する調査】

▼小学校国語A

 平均正答率は七一・〇%。全国平均正答率との差はマイナス一・九ポイントで、二十七年度と同じ。

 全国の下位約二五%と同じ正答数の範囲に含まれる児童は二三・九%。全国よりも、二・六ポイント高いが、二十七年度は、全国よりも三・七ポイント高かったことから、一・一ポイント改善した。

▼小学校国語B

 平均正答率は五六・〇%。全国との差は、二十七年度のマイナス二・四ポイントから、マイナス一・八ポイントへと縮まった。

 下位約二五%の範囲の児童は三二・六%で、全国より二・八ポイント高いが、二十七年度より〇・三ポイント改善した。

▼小学校算数A

 平均正答率は七五・三%で、全国との差は、二十七年度のマイナス二・九ポイントから、マイナス二・三ポイントへと縮まった。

 下位約二五%の範囲の児童は二八・一%で、全国より三・九ポイント高いが、二十七年度との比較で〇・七ポイント改善した。

▼小学校算数B

 平均正答率は四四・五%。全国との差はマイナス二・七ポイントで、二十七年度のマイナス二・五ポイントよりも広がった。

 下位約二五%の範囲の児童は二三・六%。全国との差は、二十七年度と同様、三・六ポイント高い。

▼中学校国語A

 平均正答率は七五・一%。二十七年度は全国と同率だったが、本年度はマイナス〇・五ポイントに差が広がった。

 下位約二五%の範囲の生徒は二八・三%で、全国よりも一・八ポイント高い。

 本年度調査の対象生徒が小学校六年生だったときの二十五年度調査では、平均正答率でマイナス二・三ポイントの差があり、下位約二五%で三・三ポイント高かった。

▼中学校国語B

 平均正答率は六五・〇%で、全国との差は、二十七年度のマイナス〇・一ポイントからマイナス一・五ポイントへと広がった。

 下位約二五%の範囲の生徒は二七・八%で、全国よりも二・四ポイント高い。

 二十五年度は、平均正答率がマイナス三・〇ポイントの差、下位約二五%で三・五ポイント高かった。

▼中学校数学A

 平均正答率は六一・八%。全国との差はマイナス〇・四ポイントで、二十七年度のマイナス一・四ポイントよりも改善した。

 下位約二五%の範囲の生徒は二六・八%で、全国よりも一・七ポイント高い。

 二十五年度は、平均正答率でマイナス二・三ポイントの差があり、下位約二五%で四・四ポイント高かった。

▼中学校数学B

 平均正答率は四三・三%。全国との差は、二十七年度のマイナス一・九ポイントから、マイナス〇・八ポイントへと縮まった。

 下位約二五%の範囲の生徒は二二・九%で、全国よりも一・六ポイント高い。

 二十五年度調査では、平均正答率でマイナス四・四ポイントの差があり、下位約二五%で六・〇ポイント高かった。

 中学校においては、すべての教科の平均正答率、下位約二五%の範囲の生徒の割合ともに、小学校六年生だった当時の二十五年度調査結果と比べ、大幅な改善がみられる。

【生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査】

▼児童生徒

 自分で計画を立てて家庭学習を行う児童生徒は、小学校で六三・三%、中学校で四八・二%。二十七年度と比べ、小学校で〇・九ポイント、中学校で〇・八ポイント低い。全国との比較では、小学校が一・一ポイント高く、中学校が〇・二ポイント低い。

 一日三時間以上、テレビやビデオ・DVDを見聞きする児童生徒は、小学校で三六・五%、中学校で二五・八%。二十七年度よりも、小学校で三・一ポイント、中学校で六・五ポイント低いが、全国との比較で、小学校が三・七ポイント、中学校が一・七ポイント高くなっている。

 同じくテレビゲームをする児童生徒は、小学校で二一・二%、中学校で二三・一%。二十七年度よりも、小・中学校ともに一・四ポイント低いが、全国よりも、小学校で五・二ポイント、中学校で四・二ポイント高い。

▼学校

 学習規律維持の徹底を「よく行った」学校は、小学校で六五・五%、中学校で七一・八%。二十七年度よりも、小学校で四・四ポイント、中学校で〇・七ポイント高く、全国との比較でも、小学校で四・八ポイント、中学校で三・九ポイント高い。

 授業で、目標を児童生徒に示す活動を計画的に「よく行った」学校は、小学校で六八・七%、中学校で五六・五%。二十七年度よりも、小学校で一・四ポイント、中学校で六・五ポイント高い。しかし、全国と比べて、小学校で二・二ポイント、中学校で四・四ポイント低い。

 授業の最後で、学習したことを振り返る活動を計画的に「よく行った」学校は、小学校で五四・八%、中学校で四三・五%。二十七年度と比べ、小学校が〇・五ポイント、中学校が四・四ポイント高い。全国との比較でも、小学校が四・七ポイント、中学校が三・五ポイント高くなっている。

(道・道教委 2016-09-30付)

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