釧路局が学力向上セミナー開催　釧路市昭和小で授業公開など　授業改善の方策考える　

（道・道教委 2016-09-28付）

教職員５０人が授業改善の方策を検討

　【釧路発】釧路教育局は十六日、釧路市立昭和小学校で二十八年度ほっかいどう学力向上推進事業「ほっかいどう学力向上セミナー」を開催した。教職員約五十人が参加。授業公開や研究協議、実践発表、講話などを通して、授業改善の方策について考えを深め合った。

　全国学力・学習状況調査の結果を活用した検証改善サイクルを一層確かなものとするため、ほっかいどう学力向上推進事業のこれまでの成果を共有し、学力向上の取組の充実を図ることが目的。初任段階教員研修「二年次研修」も兼ねて行った。

　はじめに、四年生と六年生の算数の授業を公開。うち、六年三組「形が同じで大きさがちがう図形を調べよう～拡大図と縮図」（北岡裕美教諭）は、八時間扱いの三時間目。単元の目標「拡大図や縮図の観察や書くことを通して、拡大図、縮図の意味や性質について理解し、図形の理解を深め、図形に対する感覚を豊かにする」の実現に向けて、本時では、合同な三角形の書き方をもとにして、三角形の拡大図の書き方を考え、記述したり説明したりできるようになることをねらった。

　北岡教諭は、三角形ABCを拡大した三角形DEFを書く課題を示し、これまで学んできた合同な三角形の書き方を確認。「合同な図形の書き方と同じところ、違うところを見つけよう」と呼びかけた＝写真＝。

　児童は、ワークシートに解答を書いたあと、友達と説明し合ったり、班内で意見を言い合ったり、全体で発表したりした。北岡教諭は二倍の拡大図を書くときに合同な図形の書き方と同じこと、違うことを考えさせ、一人ひとり自分の言葉でまとめさせた。

　最後には拡大図と縮図の練習問題も行った。

　授業後には、学校力向上について同校の佐久間勝教主幹教諭が説明したほか、授業に関する研究協議を実施。地域の学力向上支援事業の実践について、釧路市立美原小学校、厚岸町立厚岸中学校の取組紹介に続いて、道教委義務教育課学力向上推進グループの木村理希指導主事が全国学力・学習状況調査問題を活用した授業改善について講話を行った。

(道・道教委 2016-09-28付)