どさん子体力アップ強調月間 運動習慣定着へ機運高めて キックオフイベントを開催―道・道教委(道・道教委 2016-09-27付)
アスリートが出演したトークショー
道・道教委は二十二日、道庁赤れんが庁舎前庭で「どさん子体力アップ強調月間」キックオフイベントを開いた。アスリートによるトークショーや、ダブルダッチチームのなわとびイベントなどを通して、本年度からスタートする強調月間の意義や目的を広く周知した。
道・道教委では、学校・家庭・地域・行政が一体となって、子どもたちの体力づくりを進める機運を高め、道内すべての地域において、子どもたちの運動習慣定着に向けた取組がより一層推進されるよう、国の「体力つくり強調月間」に合わせ、本年度新たに、毎年十月を「どさん子体力アップ強調月間」に設定。道民の共通理解のもと、子どもたちが日ごろから運動やスポーツに親しみ、体力向上に取り組む環境づくりを推進することとした。
その周知のために開いたこの日のキックオフイベントでは、「どさん子への運動のススメ~楽しもう!つながろう!高めよう!」をテーマにトークショーを行った=写真上=。
出演は川端絵美氏(元アルペンスキー選手、カルガリー・アルベールビル・リレハンメル五輪出場)、砂川誠氏(元サッカー選手、元コンサドーレ札幌MF)、新田のんの氏(クロスカントリースキー・車椅子マラソン選手、障害者クロスカントリースキー協会強化指定選手)。司会進行は森敏氏(元ノルディック複合選手、長野・ソルトレイク五輪出場)。
まず、森氏が、全国調査の結果、本道の子どもたちは、「運動やスポーツをすることが好き」と考えているが、体力は全国平均以下であること、また、一週間の総運動時間が全国に比べて少ないことを説明した。
それらの状況を受け、子どもたちの運動機会を創出するため、家庭や地域ができることとして、川端氏は「保護者が子どもと一緒に外へ出かけること。自ら何か行動を起こさなければ。地域では、昔ながらの遊びができる環境をつくれば、自然と体を動かすことができるのでは」、砂川氏は「子どもが楽しいと思えることが大事。それがないと、積極的に運動に取り組まない。目標を設定し、それを必死になって達成することが楽しさにつながる」、新田氏は「障がいがあってもできる種目はある。まずは、それを調べてみることが大事。運動したいと思っても、そのための道具が必要だったりするので、いろいろな場面で協力者が必要」などと提言した。
また、「親は、つい車で子どもを送り迎えするが、私も含めて、そこを考え直さなければ。身近なところに運動できる環境はあるので、どんどん連れて行ってほしい」(川端氏)、「親が子どもと一緒に遊ぶことが体力づくりの近道。スポーツに関する情報発信も大事」(砂川氏)、「学校のプール開放などを積極的に利用したり、親と一緒に外でスポーツができる機会がもっと必要」(新田氏)などとメッセージを送った。
イベント後半では、北海道ダブルダッチ協会のメンバーが、二本のなわとびで行うダブルダッチのパフォーマンスを披露=写真下=。希望者を募り、ダブルダッチのチャレンジコーナーも設けた。
また、「三十秒短なわとびチャレンジコーナー」や協賛団体によるボルダリング体験、逆上がり補助具などの紹介コーナーも設置。
会場には、二百人以上の道民が訪れ、強調月間への関心を深めた。
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北海道ダブルダッチ協会のメンバーがパフォーマンス披露
(道・道教委 2016-09-27付)
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