道教委 いじめへの対応状況調査 解消率4・5ポイント上昇 積極的な対応で認知件数倍増 (道・道教委 2016-09-26付)
道教委は、二十八年度第一回「いじめの問題への対応状況の調査」結果(六月末現在)を取りまとめた。四~六月の三ヵ月間で認知したいじめの件数は、一千五百四十二件。そのうち、解消したものは一千四百二十二件で、解消率は九二・二%だった。二十七年度第一回と比較して、認知件数が八百三十四件増とほぼ倍増。解消した件数は八百一件、解消率は四・五ポイント上昇した。道教委は「より積極的に認知し、丁寧に対応した結果」と分析している。
いじめの問題の未然防止、早期発見・早期解消の取組の一層の充実を図るため、毎年度三回にわたって実施しているもの。
調査対象は、札幌市立を除く道内すべての公立小・中・高校、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校。対象校数は、小学校八百六十一校(義務教育学校前期課程含む)、中学校五百五校(義務教育学校後期課程、登別明日中等教育学校前期課程含む)、高校二百六十校(登別明日中等教育学校後期課程含む)、特別支援学校六十四校、計一千六百九十校。
調査対象期間はことし四~六月。
調査結果をみると、認知したいじめの件数は、二十七年度第一回調査に比べて八百三十四件増の一千五百四十二件。うち、小学校が八百五十四件、中学校が四百六十七件、高校が二百九件、特別支援学校が十二件。
このうち、解消したものは、八百一件増の一千四百二十二件。解消率は四・五ポイント増の九二・二%。内訳は、小学校が七百八十七件、九二・二%。中学校が四百三十六件、九三・四%。高校が百八十八件、九〇・〇%。特別支援学校が十一件、九一・七%。
一定の解消が図られたが、継続支援中のものは十五件、四・七ポイント減の三十四件(二・二%)。内訳は、小学校が十九件(二・二%)、中学校が五件(一・一%)、高校が九件(四・三%)、特別支援学校が一件(八・三%)。
解消に向けて取組中のものは、四十八件、〇・二ポイント増の八十六件(五・六%)。内訳は、小学校が四十八件(五・六%)、中学校が二十六件(五・六%)、高校が十二件(五・七%)で、特別支援学校はゼロだった。
今回の調査で、いじめの認知件数が二十七年度第一回調査から倍増したことについて、道教委では、「各学校とも、より積極的に認知して、丁寧に対応しようと取り組んだことの表れでは」と分析している。
(道・道教委 2016-09-26付)
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