道教委 文科省委託の社会資源活用した土曜日の教育支援事業 本年度44市町村を指定(道・道教委 2016-09-28付)
道教委は、文部科学省委託事業「地域の豊かな社会資源を活用した土曜日の教育支援体制等構築事業」の二十八年度道内指定市町村を明らかにした。滝川市など四十四市町村。市町村ごとに運営委員会を設置するとともに、円滑な活動の実現に向けて地域コーディネーター、土曜教育推進委員等を設置。事業関係者の質的向上や情報交換を図るための研修を行い、地域学校協働活動の総合的な推進を図っていく。また、各市町村では、土曜教育活動運営委員会を設置し、人材の確保、広報活動等の方策を探るとともに、土曜日等の体系的・継続的な活動プログラムの計画、模擬授業など教育活動の実践に向けて必要となる研修、事業の検証・評価等を行う。
学校週五日制が完全実施され十年あまりが経過。各地域で土曜日に様々な経験を積んでいる子どもたちが存在する一方、必ずしも有意義に過ごせていない子どもたちも存在している。
同事業は、この状況を踏まえ、学校、家庭、地域が連携し、役割分担しながら土曜日の教育環境を豊かにしていこうというもの。
地域の多様な経験や技能をもつ人材・企業等の協力によって、土曜日に体系的・継続的なプログラムを計画・実施する取組を支援し、地域学校協働活動を推進することによって、子どもたちにとって豊かで有意義な土曜日を提供していく。
事業メニューは、①推進委員会の設置等②地域学校協働活動等の実施。
①では、土曜教育活動推進委員会を設置し、実施方針、地域や企業等の多様な人材の参画のための仕組みづくり、広報活動、安全管理等の方策や研修の企画、事業の検証・評価を行う。
また、地域コーディネーターに対して地域学校協働活動の現状や推進方策、経済団体・商工会議所等との連携、他の事業関係者等との情報交換・共有を図るための研修を実施する。さらに、土曜教育推進委員・土曜教育サポーターに対し、子どもへの接し方、学校の理解、学習活動の計画・実施方策等の質的向上を図るための研修を行う。
②では、土曜教育活動運営委員会を設置し、地域コーディネーターの資質向上を図るために講義や研修を行う。また、地域学校協働本部を設置し、地域コーディネーターとともに、地域コーディネーターを統括する立場として、連絡・調整、地域コーディネーターの確保・人材育成、未実施地域における取組の促進などを図るため、統括コーディネーターを配置することができる。
さらに、地域学校協働活動として、土曜教育推進委員・土曜教育サポーター、地域コーディネーター等の人材を活用して、土曜日ならではの多様な教育プログラムを実施できるよう、実社会につながるプログラム、教科等に関連したプログラム、課題解決型地域学習など、地域と連携・協働した多種多様なプログラムを提供していく。
二十八年度指定市町村はつぎのとおり。
▽空知=滝川市、砂川市、深川市、由仁町、長沼町
▽石狩=石狩市、当別町
▽後志=留寿都村、古平町、仁木町
▽胆振=厚真町、洞爺湖町、安平町、むかわ町
▽日高=様似町
▽渡島=北斗市、木古内町、鹿部町
▽桧山=厚沢部町、今金町
▽上川=士別市、富良野市、東神楽町、東川町、美瑛町、下川町、幌加内町
▽留萌=初山別村、遠別町
▽宗谷=枝幸町、礼文町、利尻町、利尻富士町
▽オホーツク=美幌町、津別町、興部町
▽十勝=帯広市、音更町、士幌町、大樹町、池田町
▽釧路=釧路町、鶴居村
▽根室=羅臼町
(道・道教委 2016-09-28付)
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