東日本大震災の復旧支援 被災学校の再建など報告 道教委から東北派遣の職員
(道・道教委 2016-10-05付)

震災復旧派遣報告会
職員2人が報告した

 道教委は九月中旬、道庁別館で「東日本大震災復旧・復興支援のための派遣職員報告会」を開いた=写真=。道教委から東北への派遣職員が、津波で被災した学校の再建など、現地で携わった業務の内容などを報告した。

 報告に立った文化財・博物館課文化財調査グループの内田和典主任は、ことし四月から福島県に派遣中。現地では、福島県教育庁文化財課・南相馬市駐在職員として、同市の復興・復旧事業等に伴う埋蔵文化財の分布調査や試掘・確認調査、市町村支援などに携わっている。

 報告会で内田主任は、福島県における震災の被害状況、埋蔵文化財業務の内容や今後の見通しなどを説明した。

 続いて報告した生涯学習課生涯学習推進・施設グループの桝井隆伸主査は、二十五年四月からことし三月まで宮城県亘理町に派遣されていた。同町教委学務課教育総務班副班長として、被災した小・中学校の再建業務に当たった。

 同町では、荒浜小学校、長瀞小学校、荒浜中学校が被災。津波によって、校舎の床上浸水や汚泥流入、門扉・フェンス流失などの被害を受けた。

 盛土された土地に建てられた施設は、浸水がほとんどない、または、床上六十㌢㍍程度にとどまったが、平地に建てられた施設は、浸水が二㍍以上になり、一階部分が水没した。

 学校再建に当たっては、各校の立地条件や被害状況などを考慮し、荒浜小が現校舎の修繕、長瀞小が校舎の移転新築、荒浜中が高床式構造の校舎新築を採用した。

 桝井主査は、これらの内容を説明するとともに、同町が、学校を地域の復興・活性化に必要不可欠なものと位置付け、学校を拠点とした災害に強い地域づくりに取り組んでいることを紹介した。

(道・道教委 2016-10-05付)

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