渡島小中校長会冬季教育研修セミナー　学校経営の充実へ研鑚　１１０人参加し講話や説明など

（関係団体 2017-01-13付）

渡島全体の学校教育の充実・発展を目指し開催

　【函館発】渡島小中学校長会(川野真一会長)は六日、七飯町の大中山コモンで冬季教育研修セミナーを開催した。管内の教頭、主幹教諭など約百十人が参加。講話や説明、講演などを通して、学校経営上の課題解決に向けて研鑚を積んだ。

　同研修会は、学校経営と校内研修の充実を図り、教育専門職としての資質・能力向上に努め、渡島全体の学校教育の充実・発展に資することが目的。

　開会式のあと、三觜徳久事務局次長が「全国学力・学習状況調査」「教職員の不祥事根絶に向けた取組」「新学習指導要領の実施に向けて」などについて説明した。

　続いて、知内町立知内中学校の楢山聡校長、七飯町立大中山小学校の朝倉憲昭校長、北斗市立谷川小学校の三浦哲也校長が登壇。文部科学省、道教委の推進計画や取組などを会独自にまとめた『学校経営研究資料第七十五集』を用いて、「今後の教育課程の改善の方向性等」「生徒指導の課題」「学校現場における業務の適正化」などの取組について解説した。

　このあと、横山義務教育指導監が「教育の今日的な課題」と題して講演。管内の小・中学校の取組事例などを挙げながら、「カリキュラム・マネジメントの重要性」「チームとしての学校力の向上」「コミュニティ・スクールなどを活用した次世代の学校指導体制」などについて講話した。

　引き続き、参加者が、「学力向上に向けた取組」「校内研修の内容・方法の工夫」などについて、自校の取組状況をワークシートに記載。隣同士で意見交換した。

　参加者からは、「学校力の向上に向けて、学校全体で意識は高まっているが、どうすれば良いのか分からない部分もある。今後は課題の明確化が必要だと感じた」などの意見が挙がった。

　最後に、函館市在住の小説家・脚本家、西川司氏が「教育は共育で」と題して講演した。

(関係団体 2017-01-13付)