研修日数短縮して実施　中堅教諭等資質向上研修―２９年度から札幌市教委

（市町村 2017-02-21付）

　札幌市教委は新年度から、教職十一年目となる教諭等を対象に、「中堅教諭等資質向上研修」を実施する。十年経験者研修を名称変更し、希望に応じて教職九・十年目となる教諭の参加も可能とするほか、小・中・高校、特別支援学校教諭等の校内における研修日数を従来の半分程度に短縮。四月下旬に実施予定の共通研修一日目に向け、調整を進めていく。

　二十八年十一月に公布された「教育公務員特例法等の一部を改正する法律」の趣旨に基づき、十年経験者研修をあらためて実施するもの。市立園・学校の教育において中核的な役割を果たすことが期待される中堅教諭等として、職務を遂行する上で必要な資質の向上を図ることをねらっている。

　ミドルリーダー育成の観点から、教科指導や授業力に関する研修を削減。小・中・高校、中等教育学校、特別支援学校の校外研修を従来の十・五日から六・五日程度、校内研修を二十日から十日程度に短縮。幼稚園教諭、保育教諭および養護教諭の校外研修は、六日、五・五日程度にそれぞれ変更。希望があれば、九・十年目となる教諭の参加も認める。

　今後は、対象予定者および受講希望者についての調査を行い、四月中旬にも管理職対象の説明会を開催。下旬に共通研修の一日目を実施する予定だ。

(市町村 2017-02-21付)