富良野市の２９年度当初予算案　全小学校にＣＳを導入　児童一時預かり園に補助

（市町村 2017-02-20付）

　【旭川発】富良野市は十五日、二十九年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比一・五％減となる百二十四億三千三百万円。うち、教育費は一三・九％減の四億七千六百八十三万円となった。

　減額は、子ども・子育て支援新制度への移行によって、関係する補助金を民生費で計上したことが要因。

　新規事業では、八十一万円を配分し市内全小学校でコミュニティ・スクールを導入。

　また、一時預かり事業幼稚園型補助金に一千六百九十六万円を措置。子ども・子育て支援新制度に移行する幼稚園で、児童の一時預かりを行う園を補助する。

　加えて、百四十万円を充て、保育士の補助業務等に就くことができる子育て支援員研修を実施し、保育環境の充実に努める。　

　主な教育関連の事業はつぎのとおり（金額単位・万円）。

▼次代を担う子どもたちをみんなで育むまちづくり

▽子育て支援員研修（新規）＝一四〇―保育等の専門知識を学ぶ研修を修了すると保育士の補助業務等に就くことができる研修を行い、保育補助、一時預かり事業の職員確保を図る

▽子ども子育て支援給付＝二六、九一四

▽一時預かり事業幼稚園型補助金（新規）＝一、六九六―子ども子育て支援新制度に移行する幼稚園で、教育標準時間前後の時間帯に児童を一時的に預かり、安心して子育てできる環境を整備する

▽私立幼稚園特別支援教育費補助金＝二〇〇

▽乳幼児医療給付＝五、八三四

▽コミュニティ・スクール推進（新規）＝八一―市内全小学校で取り組む

▽樹海小、麓郷小・中屋内運動場トイレ改修＝二五〇

▽富良野小屋根防水改修（新規）＝六一〇

▽ふらのまちづくり未来ラボ推進＝一七二―市民がテーマに沿ったワークショップに参加し、家族や学校、職場の関係を越えた出会いによって、誰もが対等な関係の中で「交ぜて学ぶ」社会参加を促し、市民の新たな富良野コミュニティを創出する

▽森林学習プログラム推進＝三二〇―恵まれた森林資源を活用し、市内小・中学生を対象に森林環境教育を推進する

▼やさしさと生きがいが実感できるまちづくり

▽芸術文化育成派遣補助金（新規）＝一〇〇―全道・全国大会出場にかかる経費を一部補助

▽各種スポーツ競技大会補助金＝一六〇

▽図書館情報システム更新＝二一〇―蔵書検索やネット予約のスマートフォン対応や、読書履歴の管理や書評の公開機能を備えたＭｙ本棚機能のシステム構築など

(市町村 2017-02-20付)