旭川市がスポーツ振興計画改訂案　新たにプロ選手と連携　子の活動場所の創出なども

（市町村 2017-02-27付）

　【旭川発】旭川市は、第二次スポーツ振興計画の改訂案をまとめた。三十二年度までを期間とする同計画の中間見直しを行ったもの。子どもがより気軽にスポーツに親しめる環境づくりが課題となっていることから、新たな取組として、「家庭におけるスポーツ活動の促進」「スポーツ活動の場の創出」を設定。学校や地域等と連携し、課題解決に取り組んでいく。また、スポーツ指導に関する専門的な学識・経験を有する指導者のほか、新たにプロスポーツ選手等との連携を図ることを盛り込んだ。

　市は二十三年度に三十二年度までの十年間を期間とした第二次計画を策定。①生涯スポーツの振興②地域スポーツ活動の拠点整備③子どものスポーツ振興④冬季スポーツの振興―の四点を主要課題に据え、市民の「豊かな生涯スポーツ社会の実現」に向けて取り組んできた。

　計画期間の中間点となる二十七年度から関係者による会議や市民アンケートを行い、計画の見直しを進めてきた。

　中間評価では、主要課題のうち、③を除いて展開中の施策が効果を発揮していることを確認。一方、③については、子どものスポーツに対する意欲が二極化したため、より気軽にスポーツに親しめる環境づくりが課題となっている。

　改訂案では、③について、「外部指導者活用の検討」の項目を「専門的人材の活用」に変更。子どものスポーツへの意欲の喚起に向け、専門的な学識・経験を有する指導者のほか、新たにプロスポーツ選手等との連携を図ることを盛り込んだ。

　さらに、新たな取組として、「家庭におけるスポーツ活動の促進」「スポーツ活動の場の創出」を設けた。

　子どもたちが幼少期からスポーツに親しめる環境づくりを進めるため、遊び場などのスポーツや運動に関する情報を家庭に発信するとともに、学校や地域と連携し家庭のスポーツ活動を促進する。

　また、スポーツ少年団や部活動に属さない子どもが、それぞれの体力や希望に応じてスポーツに親しめる場所や機会を創出するため、学校や地域および関係機関等との連携を図る。

　ほかは、主に従来どおり、地域資源の紹介と活用、スポーツ少年団活動や学校運動部活動の促進、活動拠点としての総合型スポーツクラブ等の活用を図っていく。

　①②④についても継続し、①では生涯にわたってスポーツに取り組む環境づくり、アウトドアスポーツ・ニュースポーツ・レクリエーションの振興、競技スポーツの振興、②ではスポーツ施設の整備と活用、総合型地域スポーツクラブの育成・支援、スポーツ団体の活動促進、④では冬季スポーツの推進とその環境整備に取り組むこととした。

(市町村 2017-02-27付)